めんどくさい彼女 (ページ6)

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「あれ？君もダンス部だったの」

そう声をかけたのは
パクチャニョルのもう一人の親友キムジョンデ

「知らなかった？俺ダンス結構上手いんだぜ？」

へーそう

気の無い返事をしたら

「ほんっとチャニョルばっかりだなお前」

またでっかい声で言われた

いや、まぁそうですけど

そんな大声で言うことかね？

ところでさっきからチラチラこっちを見る視線が気になって仕方ないんですよ私は

もちろん私を見てるのはパクチャニョルであるはずかない

パクチャニョルを見てるのは私
彼はベッキョンと談笑中

首を45度回転させる

「なに？キムジョンイン」

突き刺すような視線を送っていたのは色黒の彼

するとパッといかにも見てませんよって感じで明後日の方を向いたキムジョンイン

それが癪にさわったので
立ち上がってわざとキムジョンインの目の前に来てやった

「何か用？文句でも…あ、そっか。ごめん、帰ります」

気が散るから邪魔だって言いたいんだと咄嗟に判断した私は
カバンを掴んでドアに向かった

そしたらタイミングよくドアが開いて

「え？誰？」

出口は目の前の色白で体のうっすい人によって阻まれた

「おぉ！セフナー！」

「遅くなりましたぁ」

ベッキョンが叫んだのが彼の名前らしい

「で、この人は？」

「俺の隣の席のチェA」

「どうもパクチャニョルにぞっこんラブなチェAですどうぞよろしく」

「へ？」

みんなが大声で叫ぶくらいなら自分から言ってしまえと思ったんだけど
初対面でこの自己紹介はないよね

セフンくんの反応は正解です