めんどくさい彼女 (ページ48)

今日:27 hit、昨日:3 hit、合計:556,938 hit

４８…JI ページ48

英語が苦手だというとAさんが親切に教えてくれた
説明が分かり易くてとても図どった

ヨリヒョンがうるさくて気が散るけど

「そろそろ終わりにしようか。キリもいいし」

Aさんの一声で今日は終了
疲れたなー

んんーと伸びをして、ふと見上げた本棚

あ、あれって…

「ん？どうしたのキムジョンイン」

立ち上がり1冊手に取る

あの時俺が勧めた本だった
その隣に4冊ほど同じ作家の本が並んでいる

「Aさん、これ、読みました？」

「あぁ、うん。読んだ読んだ」

「どうでしたか？」

「すっごい面白かった！頭使うけど読み応えあるし。気になって他のタイトルも買っちゃったんだよね～」

気に入ってくれたんだ
自分の好きな物を、好きな人も好きだって言ってくれるのはとても嬉しい
つい顔が綻んだ

「あ、ねぇ、キムジョンインのオススメって他になんかない？別の作家でもいいけど」

「ん～そうですね…◯◯って人の2冊目、だったかな？あれも面白かったですよ」

「今度それ買ってみる！」

「あ、俺貸しましょうか？」

「え、いいの？」

「はい。その代わり、Aさんのオススメ教えてください」

2人で本の話をしていると

「なぁ～俺にも分かる話してくれよ～」

ヨリヒョンがつまらなそうだって顔して言った

ごめん、ついヨリヒョンのこと忘れてたよ

「あんたも本読みなさいよ。そしたら頭よくなるかもよ？」

「俺はいーの！この容姿でおまけに頭まで良くなっちゃったら完璧人間じゃん。それじゃ不公平だからな」

何言ってるんだヨリヒョン
Aさんも呆れて無視してるし

とりあえずお互い本のことで盛り上がり
次に会う約束まで取り付けた
夏休みの長期的に会えない時間が多い中では
とても貴重だ

「本の話なら俺パス」ってヨリヒョンは床に寝転ぶから
今度は2人きりで会えそうだ

すでに心踊る

次に会えるのは1週間後だ