めんどくさい彼女 (ページ47)

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休憩中、キムジョンインの買ってきてくれた噂のケーキ屋のフルーツタルトを頬張っている

勉強していたから凝り固まってガチガチだった脳みそが
そのフルーツの甘さで解れていくよう

「ほんっとーーーーにおいしい！」

「はは、そんなに喜んでくれたなら買って来た甲斐がありました」

疲れた時に甘いものって実はあまり良くないらしいけど
今の私は本能に逆らうなんてそんな余裕持ち合わせてない

「もう一個食べたい…」

「そんなに食ったらブタになるぞ」

「大丈夫ですよブタにはなりませんから。太っても俺はAさんが好きです」

聞こえないようにボソッと言ったつもりなのに聞こえてたらしく
2人から飴と鞭をいただいた

パクチャニョルに睨みを効かせる

しかし対照的にキムジョンイン
それはいくら何でも甘すぎやしないか

「お、俺だってAならどんな姿になろうと好きでい続ける自信あるし！」

別に対抗しなくていいから

休憩を終えて再び部屋へ戻り
今度は英語のお勉強

パクチャニョルは確か英語苦手だったはず

一方のキムジョンインは…
ペンを持ったまま一点を見つめて動かない

「英語、苦手？」

「あ、はい。英語だけはどうも…」

どうやら1問目から躓いてる模様

数学はスラスラ解いてたのにね

「分からなかったら聞いて。私でよければ教える」

「あ、でも少し自分で頑張ってみます」

パクチャニョルと違ってとりあえず考えるらしい
偉いな

「Aわかんない教えて」

パクチャニョルはちょっとくらいキムジョンインを見習え

結局パクチャニョルがうるさいから渋々教えてあげていた
まったくどうしてこんな簡単な問題もわからないんだ
大学行く気あるのかな？

「あ、あの…」

「ん？どうしたの？」

「ちょっとここが、わかんなくて」

キムジョンインが申し訳なさそうに切り出した
パクチャニョルは一旦置いといて
私は反対側に目を向けた

「偉いね、ちゃんとここまで自分で解いたんだ」

「いやぁ、やっぱり英語は苦手で。合ってるかはわかんないです」

下を向いて恥ずかしそうにそう言った

パクチャニョルには遠慮ってものを教えた方が良いかもしれない

「ここは、この動詞を過去形にして～～～～」

「あーもう！全然わかんね！！！」

「ちょっとうるさい静かにしてよ」

「だって分かんねーもんはしょうがねーだろー？」

真面目に授業受けてないからだよバカチャニョル

そう言うとシュンとした
ちょっと可愛かった