４３…JI ページ43
ヨリヒョンとAさんが付き合ってないと知って
やっぱりAさんの気持ちは変わらないんだと思ったけど
俺は諦めたくない
俺がAさんの心を動かしてみせる！
そういきり立って
積極的にアピールしていこうと決めた
セフンには
「そんな苦労しなくても他に良い人いっぱいいるじゃん」
って言われたけど
俺が好きなのはAさんなんだ
ヨリヒョンも立ち直ったらしく
絶対に彼女にしてみせる！と奮闘している
ヨリヒョンは相変わらずあの理由については知らないらしい
自分に原因があると思っているみたいだ
今まで流れで女の子と付き合ってたけど
それももうやめたって
「俺は生まれ変わったんだ！」ってうるさく言ってた
夏休みに入ると会える時間も減ってしまうから
必死に遊びに行こうと誘ったけれど
Aさんは勉強が先と持ち前の真面目さを発揮されて
結局僕たちは3人で勉強会を開くことにした
それがついに今日
Aさんの家に行くのは初めてだ
緊張する
最寄りの駅までAさんが迎えに来てくれることになっている
俺の家から10分程
電車に揺られて到着したこの駅が
毎日Aさんが利用してる駅なのか
そんな些細なことを知れただけで嬉しくなる
改札を出るとすぐにAさんはそこにいた
「キムジョンイ〜ン！」
久しぶりに見るAさんは眩しい
ポニーテールにTシャツにジーンズ
普段制服姿しか見たことがないから、そんなラフな格好のAさんは僕にとってとても新鮮だ
「すいません、遅くなって」
「ぜーんぜんだよ。時間ぴったり」
手土産にと持ってきた美味しいと評判のケーキをチラつかせると
ニパァって目をキラキラ輝かせてまるで子供のようだ
「これあのケーキ屋さんのだよね！」
「あ、はい。姉がここが有名だって言ってたんで」
「食べたかったの！超嬉しい！ありがとう」
教えてくれた姉ちゃんに心の中で感謝した
「キムジョンインって頭いいんじゃないの？みんなでするより一人でやったほうが捗らない？」
「まぁ、そうですね。でもAさんと一緒ならスラスラ解けそうです。もっと頑張れそうな気がしますよ、俺」
「今日はパクチャニョルもいるからスラスラ解けるかどうかわかんないけど」
あぁそうだ
二人きりってわけじゃないんだった
すっかりヨリヒョンのこと忘れてたよ
できれば二人きりが良かったけど
そんなこともAさんの笑った顔が見られたら
それで良いやと思えるけど
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くいーん - こういう系の話、大好きです！！更新がんばって下さい、楽しみにしています＼(^^)／ (2015年5月17日 8時) (
レス) id: 3b0276d65d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雫
| 作成日時：2015年5月14日 18時
