めんどくさい彼女 (ページ41)

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４０…JI ページ41

ベッキョニヒョンの話によると

昨日放課後居残りしてたAさんに
改めて好きだと伝えたら
私も好きだと返されて
泣いてしまったAさんを抱きしめて
家まで送ったらしい

そして今日、朝から家に迎えに行って
二人で登校したんだけど
ソナさんに付き合ってるのかと聞かれたら
Aさんは否定したと

ヨリヒョンは自分が付き合ってるものだと思ってたから
Aさんの言葉に傷ついてひどく落ち込んでいる

「やっぱりAさん、誰とも付き合いたくないって言ってたの本当だったんだ…」

好きな相手に好きって言われて
それでも尚、自分の気持ちを曲げないAさん

「本当に頑なだな…」

「なぁ、ジョンインなんでだと思う？」

「え？」

「Aが付き合いたくない理由だよ」

「ヨリヒョンに聞かなかったんですか？」

「あいつ勇気がないから聞けないって言ってたけど」

「Aさん、あのことヨリヒョンに話してないんだ…」

「あのこと？」

げっ
心の中で言ったつもりが口に出てしまったらしい

ベッキョニヒョンに抜かりなくそれを拾われた
何とか誤魔化さないと…

しかしこういう時こそ、都合のいい理由は見つからない

「あ！あぁ、えっと、勉強に集中したいって、テスト来週だし、それで、かな…？」

ベッキョニヒョンが信じてくれますように

「タイミングが悪かったわけか……ってそんな苦し紛れの言い訳俺が信じると思うか？」

ですよねぇ…

でも俺から話すべきことじゃない
話を逸らすしか…

「あ！ってことは、俺にもまだチャンスがあるってことですよね！」

「あ？まぁそうなるよな、ってお前もAの事好きだったの！？」

「あれ、言ってなかったかな…」

「初耳」

何だか墓穴掘ったみたいな感じになってしまった
まぁ俺にチャンスがあるってのは強ち間違いではないし
それはそれで良いんだけど

「いつから好きなんだよ？」

「えっと…入学して1ヶ月経つか経たないか、くらい」

「ふーん、お前もめんどくさいやつ好きになったもんだな」

ベッキョニヒョンの言葉に頷いてしまいそうになった

「じゃあ俺バスだから、ここで」

「あ、はい。さよなら」

ちょうどよくバス停に着いて
これ以上詮索されずに済んだけど

Aさんがヨリヒョンと付き合ってないと知って
さっきよりも心は軽くなった気がするけど
どちらにしろ両想いだとAさんも知ってしまったわけだし
何にせよこの恋は前途多難だ