めんどくさい彼女 (ページ5)

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その後なんだかんだあって
パクチャニョルは彼女と別れたらしい

情報源はピョンベッキョン

「チャンスじゃん」ってソナは言うけど
私は別に付き合いたいわけじゃない

ソナに話すと「あんたって変」だって

うん、私変だね

パクチャニョルに彼女がいてもいなくても関係ない

毎日好きだって言えたらそれでいい

毎日ウザがられても話せるならそれでいいんだもん

ベッキョンもよくわかんないって顔してるけど

ベッキョンと隣の席だというだけで
パクチャニョルに会える頻度は他の女子より多い

でも決して私のクラスにはこない

ベッキョンが隣のクラスに出向くのに
私も付いて行ったりすることもしばしば

その度に
「また来た」って言われるけど

顔を合わせると「好き」って言う
もう挨拶みたいなもん

本当はきっと「好き」って特別な言葉として取っておくべきものなんだろう

でも特別だからこそ私は毎日言いたいと思う

放課後
なぜかベッキョンとパクチャニョルが所属しているダンス部にやって来た

ベッキョンが「見てけよ、暇だろ？」なんて誘うから
パクチャニョルは心底嫌そうな顔をしていたけれど

部室のドアを開けて見渡すと
片方の壁は全面鏡張り

こんなとこうちの学校にあったんだ
と、関心していたら
後ろからゾロゾロと部員であろう生徒たちが入ってきた

眠そうに目をこする色の黒い人に
誰？って言って睨まれた

何この人こわい

じゃなくて、部員でもない人間がいるんだから怪訝そうにするのは当たり前か

するとベッキョンが私を紹介してくれた

色の黒い眠そうなこの人は名前をキムジョンインというらしい
学年は1つ下だった

大人っぽいから先輩かと思ったけど

「よろしくね！キムジョンイン！」

「あ、はい」

挨拶したらそっけなく返された

無愛想な人だなと心の中で呟くと
隣に立っていたソナが

「この子有名な子だけどあんた知らないの？」
って耳打ちしてきた

知りませんとキッパリ言い放つと

「あ、そっか。あんたはチャニョルにしか興味ないんだもんね」
と、でっかい声で言われた

それを聞いたキムジョンインは
「ヨリヒョンの彼女なんですか？」
って質問してくるから

「違います！」って答えてやった

「そんな堂々と違いますって言って悲しくなんねーの？お前」

「ならないよ？なんで？」

ベッキョンはやっぱりよくわかんないって顔をしていたけど