40…JI ページ40
朝、昨日と同じようにAさんを校門で待っていた
歩いてくるのが見えて頰が緩んだのもつかの間
隣にはヨリヒョンがいた
それも楽しそうに話しながら
誰とも付き合うつもりはないって言ってたのに
やっぱり2人はそういう関係になったのか…
俺は見てるのが辛くなって
挨拶もそこそこに、急いで校内に入った
「どうしたの?ジョンイン、テンション低いね。あ、朝はいつもそうか」
同じクラスで部活も一緒のセフンは
Aさんがヨリヒョンのこと好きなの知ってるし
俺の気持ちも知ってる
「俺、失恋した」
そう言ってまた机に伏せると
「なーんだ、ヨリヒョンとくっ付いちゃったのか」
つまらない、と言いたそうな声が上から聞こえた
「元気出せよ。モテるんだし可愛い子選んで付き合っちゃえば?そしたらそのうち忘れるだろ」
「そんな簡単に切り替えられるわけないだろ、俺、本気だったんだ……もう一生ダンス一筋で生きていく」
「そんな大げさな。フラれた勢いで一生の問題決めるなよ」
大げさなんだよ、俺にとっては
胸の苦しみに耐えてたら
あっという間に放課後はやってきて
こんな時は踊りたい気分だけど
テスト前で部活は休みだし、部室の鍵は開いてないし、勉強しなきゃヤバいってセフンは早々に帰っちゃったし
俺も大人しく帰って勉強するしかないか…
一人でいるのは憂鬱だけど
学校を出て歩いていると
ヨリヒョンとベッキョニヒョンが歩いてるのが見えた
ヨリヒョン、Aさんと帰らないのかな
何だかヨリヒョンの背中が小さく見える
ベッキョニヒョンと変わらないくらいに
2人の歩くスピードが遅いから、普通に歩いてたら追いついてしまった
「ん?おぉ、ジョンインも今帰りか」
「はい…あの、ところでヨリヒョンどうしたんですか?何か凄い暗いけど」
ヨリヒョンの背負ってるオーラがマイナスすぎて
こっちまでその負のオーラに包まれてしまいそうなくらいヤバい
「う、うん。ちょっとな」
言葉を濁したベッキョニヒョン
言いにくい事なのかな
「ヨリヒョン、Aさんは?一緒に帰らなくていいの?付き合ってるんでしょ?」
素直に口に出しただけなのに
ヨリヒョンは今にも泣きそうな顔して俺に視線を落とすと
「付き合ってねーよ!!!」
そう叫んで1人でダッシュして行ってしまった
付き合ってない?
どういうことだ?
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くいーん - こういう系の話、大好きです!!更新がんばって下さい、楽しみにしています\(^^)/ (2015年5月17日 8時) (レス) id: 3b0276d65d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雫 | 作成日時:2015年5月14日 18時