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「Aは、まだ俺のこと好き？」
自信なさげに眉毛を下げるパクチャニョル
答えなんて決まっている
「それとも、ジョンインのことが気になる？」
気にならないといえば嘘だし
気になるといっても嘘だ
何度も何度も言っている
でも上手く言葉が出てこない
何も言わない私に業を煮やしたのか
「あんな態度とってたら、俺なんかのこととっくに好きじゃなくなってるよな」
悲しそうな目をして笑った
「勉強の邪魔して悪かったな。ごめん、帰るよ」
ガタンと席を立ち開け放たれたドアを潜ると
振り返ることもなく行ってしまった
待ってよ
まだ何も言ってない
私も席を立ち追いかけた
廊下に出ると数十メートル先に背中が見える
「私はパクチャニョルが好きだって何度も言ってるでしょ！！」
その大きなのっぽの寂しそうな背中に向かって叫んだ
他に誰もいない静かな廊下に響き渡った声はちゃんと届いたらしい
パクチャニョルは振り返って太陽みたいにニコって笑った
あぁ、私の好きなあの笑顔だ
無性に泣きたくなった
こんな気持ちは初めてだった
誰かを想って泣くなんて
涙が廊下の青を更に青くする
俯いていると近寄る影
気づいたら抱きしめられてた
私の背中に回る腕
優しく髪を撫でてくれる大きな掌
「ごめんな」って囁く低い声
簡単に私を包み込む体
全部、全部、愛しくてたまらない
パクチャニョルは私が泣き止むまでそうしてくれて
古典の先生から出されたプリントが終わるまで待っててくれて
すっかり暗くなってしまったからと家まで送ってくれた
「ありがとう、送ってくれて」
「1人で帰らすわけねーだろ」
パクチャニョルが私の好きなあの笑顔でニコってするから
辺りは暗いのにそこだけまるで街灯いらず
「じゃあな、また明日」
見えなくなるまで手を振った
恋って胸がキュンキュンする
明日からも頑張れそうな気がしてきた
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くいーん - こういう系の話、大好きです！！更新がんばって下さい、楽しみにしています＼(^^)／ (2015年5月17日 8時) (
レス) id: 3b0276d65d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雫
| 作成日時：2015年5月14日 18時
