めんどくさい彼女 (ページ4)

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私はなぜか、よくパクチャニョルに遭遇した

帰り道

荷物を持ったおばあさんをおんぶして
歩道橋を駆け上がっていくところ

転んで膝を擦りむいて泣いてる小学生に
「大丈夫か？」って声をかけてあげるところ

野球部の投げたボールが花壇の方に飛んできて
花が潰れないように見事にキャッチしてるところ

焼却炉にゴミ捨てに行ったら
裏庭にある駐輪場の自転車がドミノ倒しになっていて
それをひとりで直してるところ

「自転車、ひどいことになってるね」

「来たらこの状態だった、倒したやつちゃんと直せよな～！な？」

「そうだね」

その時は2人で色々言いながら自転車を元に戻したっけ

そんな色んなことが積み重なって

パクチャニョルがとても優しい人なんだって気づいた時には

同時に好きだとな思った

私はその想いを口にした

別に付き合いたいとかそんな事望んでたわけじゃなくて

ただ伝えたかった

自己満足のために

パクチャニョルは眉毛を下げて
「ごめん、俺彼女いるから」

そうハッキリ断られた

「付き合いたいなんて思ってないよ。ただ好きだって言いたかっただけ。だからそんな困った顔しないでよ」

そう付け加えると驚いたような顔をした

まぁ普通は恋人になりたいから人は告白するんだよね

そしたら
「お前って、変なやつだな」

そう言って太陽みたいに笑うから

またそれが見たくて何回も好きって言ってる

言いすぎて迷惑がられてるけど気にしない

だって私"変なやつ"だもん