３０…CY ページ30
突然の事に焦りまくって思わず笑っちゃったじゃん
まぁ物凄い不自然な笑顔だってことは自分で重々承知済みだけど
「ブッ」
そんな俺を見てベクは豪快にフイてるし
きたねーな、親友よ
ここで普通なら
「あ！チャニョルー！」とかって俺んとこくるんだけど
Aは何も言わずにフイっとまたジョンインに向き直った
何だその反応、俺免疫ないんだけど
もしかしてやっぱり付き合ってるんじゃ…
そんな俺に反応したのはジョンインだけで
「ヨリヒョン」ってこっち見て手を振ってる
余裕そうなその笑顔に俺はまた引きつった笑みしか返せなくて
何とも消極的な俺に自分自身呆れてる
ベクは吹き出したご飯粒を布巾で拭きながら
"行ってこいよ"って顎で指図してくるし
親友のはずなのに対等じゃないみたいな扱われ方だけど
またグダグダしてたら何もかも知ってるこいつにまで呆れられそうだから
本当は全然乗り気なんかじゃないけど
あくまでも自然を装って(ってここで会っちゃったのは本当に偶然なんだけど)
席を立ち恐る恐るAに近づいた
「よ、よぉ」
「ヨリヒョンたちいつも学食なの？」
俺はお前に挨拶したんじゃないんだよ
「あ〜まぁ、いつもってわけじゃないけど…」
語尾が消え入りそうに言いながらチラッとAを見るけど
Aは俺なんかいないみたいな感じで黙々とラーメンを啜ってる
他の生徒もたくさんいて騒がしいはずなのに
俺の耳にはそのラーメンを啜る音だけしか聞こえないみたいに周りの騒々しさは全く無いに等しい
何で俺緊張してんだろ…
「お前も、学食なのか？…いつも」
「ううん。今日はたまたま。Aさんがお弁当忘れたっていうから一緒に、ね？Aさん」
Aはラーメンを啜りながらコクっと頷いた
俺の入る隙はないってか…
じゃあと手を挙げてベクの方に戻ろうとした時
「俺、昨日Aさんに好きだって言った」
はぁぁぁぁぁぁぁぁぁ！？
な、何ですかそのカミングアウト！
俺を煽ってるのか？おい、どういう意図でそういうこと今言うの！ねぇ！
「あ、でもヨリヒョンには関係ないか」
そう言ってジョンインがフッと笑うからムカっときて
「関係なくねーよ！俺もAが好きなんだか…」
はっ！！！！！
と思って口を押さえたけど時すでに遅し
ジョンインはニヤリと笑ってるし
Aはピタッと止まって動かない
俺は多分顔面蒼白に違いない
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くいーん - こういう系の話、大好きです！！更新がんばって下さい、楽しみにしています＼(^^)／ (2015年5月17日 8時) (
レス) id: 3b0276d65d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雫
| 作成日時：2015年5月14日 18時
