２９…CY ページ29
あー腹減った
キーンコーンカーンコーン
よっしゃ！昼飯だ昼飯！
隣のクラスからベクが来るのを待っていると
何だか廊下が騒がしい
廊下側の窓からヒョイっと顔を覗かせると
Aの腕を引いたジョンインがちょうど歩いてて去っていったところだった
は？何でお前が！？
おい、どこ行くんだよ！
ジョンイン！
まぁ心の中で叫んだから誰にも聞かれちゃいないんだけど
そんなタイミングでベクがやって来て
後で話すって言うから黙って2人で学食へ向かう
でもいつもと同じはずなのにいつもと違う光景が学食に入った瞬間広がって
俺と同じく驚いてるのかと思いきや
ベクは涼しい顔して俺の顔を見ていた
「な、何だよ、あれ」
「ジョンインが突然教室に来てA攫っていった。それがここだったってだけだけど？」
「は？Aいつも弁当じゃん。ここに来る必要ねーだろ」
「忘れたんだと、弁当」
「購買で買うとか、他にも方法あるだろ」
「だから、ジョンインが攫ってったんだってば」
頭の中わけわからなくなってきた
そんな中ふと、ジョンインが遠慮しないとかなんとか言ってたこと思い出して
そういうことかと納得した
「お前いいのか？ここで見てるだけで」
よくない！いいわけない！
でも小心者の俺は指咥えて見てることしかできなくて
ここにいたくない気持ちと、気になってここにいたい気持ちとの板挟みで
でも腹は減ったからとにかく食券買って
もう何でもいいって見ずに押した食券を握りしめて
「はいよ」っておばちゃんが出してくれたのは
主食じゃなくてまさかの揚げ餃子で
オカズ一品で腹が満たされるわけもないけどもう並んでる暇とかないから、こっちわ
モグモグと早々に平らげて意識はジョンインとAにしか向かってない
するとチラッとこっちを見たジョンインと目があった(気がした)
向こうはすぐに目の前にいるAに視線を戻し
楽しそうに笑ってやがる
「そんなこわい顔して見てねーで行ってくればいいだろ？」
俺の目の前にいるベクはハンバーグ定食を食ってる
うまそうだなちくしょう
「そんな顔してるやつが目の前にいたら飯が不味くなんだけど」
可愛い顔してキツイことを言うなベクは
そしたら突然この親友が
「A！」って叫ぶから
ベク！何してくれてんだお前！
ちょっと！こっち見ちゃってるじゃん！
俺の意に反して振り返ったAに
引きつった笑顔で手を振った
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くいーん - こういう系の話、大好きです！！更新がんばって下さい、楽しみにしています＼(^^)／ (2015年5月17日 8時) (
レス) id: 3b0276d65d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雫
| 作成日時：2015年5月14日 18時
