雨降って地固まる ページ31
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仕事が終わってからザーザー降りの中、週末の活気溢れる街を通り抜けいつもの料理教室へと向かった。
今日は好きなものを作っていいって、材料もたくさん用意されていて、、、
私が何を作ったかというと…なぜか迷わずチヂミなんか作ってた。
完全にギョンスくんのせい。
結局食べきれなくて持って帰ってきたわけだけど。
これ、やっぱりおすそ分けすべきなのかな。
1人悶々と部屋の中で考えつつ、ブログを更新。
だって食べたいって言ってたのギョンスくんだし、レパートリー増えたのは彼のおかげみたいなとこあるし？
うーん……唸ってみても考えまとまらないし別にいいよね。
本当に私がチヂミ作ったかどうかなんて彼には知る術もないんだから。
晩酌しながら食べちゃお。
シャワーを浴びて無造作に束ねた髪の毛に、いつでも寝れるようにパジャマ姿。
準備万端整えて缶チューハイをプシュッと…した瞬間。
ピンポーン
「うぇ、なんつータイミング。
誰だよこんな時間に訪ねてくる常識はずれの輩は。」
渋々缶チューハイをテーブルに戻し玄関のドアをガチャリとすると、飛び込んできたのは上下真っ黒なスエット姿の怪しい人物……
「前も言いましたよね。確認せずに開けるなんて危機感がなさすぎますよ。」
「何しに来たのよ。」
相変わらず人を小馬鹿にしたような表情しちゃってさ。
大体こんな時間に人ん家来る？
「さっきコンビニ行こうとしたら帰って来るのが見えたので、いつ僕の家に訪ねて来るのかと待ってたんですど一向に来ないのでこっちから来ました。」
ん？約束した覚えはないけど？
なんで私がギョンスくんの家行かなきゃならんの？
「私行くなんて言ってないよね？」
「まぁ、そうですけど。」
「だったら何で待ってたわけ？」
「今日チヂミ作ってくれるんじゃないかと思ったんですけど、違いました？」
…違わない。
違わないけど、嗅覚が人より優れてるとか？言ってないじゃんチヂミ作りますよーなんて一言も。
やっぱ今朝のアレは催促？
え、図々しすぎる。
「もしかして今から食べようとしてました？」
「なんで分かんのよ。」
「何となく、ニオイです。」
やっぱ嗅覚鋭いなこいつ。犬並みに。
「で、僕の分は？」
「ないよ。」
「食べきれるんですか？1人で。」
「もっと言い方あるんじゃないの？」
「食べてあげましょうか？」
「素直に言ったらあげないこともない。」
「…食べたいです。」
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ちー(プロフ) - とっっっっってもかわいいな、先生 (2018年8月4日 21時) (
レス) id: b30b6d91a4 (このIDを非表示/違反報告)
あまいくりーむ(プロフ) - ギョンちゃんのツンデレ、可愛すぎます。ミンソクさんに美味しいなんていわれたらキュンです\(//∇//)\お話とっても楽しみにしています(o^^o) (2018年8月4日 21時) (レス) id: 9358b5978b (このIDを非表示/違反報告)
のんたま(プロフ) - このお話の、ギョンスのツンデレ具合が大好きです。更新楽しみにしてます。 (2018年8月3日 19時) (レス) id: b89da2edc7 (このIDを非表示/違反報告)
千尋 - わ！もしかして主人公ちゃんとギョンスが好きな映画「かもめ食堂」ですか〜？恋はスマホでとっても面白いです！更新楽しみにしています！ (2018年8月3日 14時) (レス) id: 8337028c26 (このIDを非表示/違反報告)
あまいくりーむ(プロフ) - 素敵なお話ありがとうございます！ワクワクニヤニヤ楽しませていただいています！『美味しい』って言葉は本当に嬉しい言葉ですよね。主人公ちゃんの気持ちにめっちゃ共感しちゃいました！ (2018年5月17日 5時) (レス) id: fd6488e944 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雫
| 作成日時：2018年3月13日 21時
