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約束の日はあっという間にやって来るもんで。
今日は水曜日。
そしてもうすぐ定時を迎えようかという時間。
「なぁ？店どこ？」
コピー取ってたらちょんちょんと肩を叩かれた。
「何だっけ。最近できた小洒落たとこ。ほら、ミンソク行きたいって言ってたじゃん。」
「あー、あそこかー。」
「お互い距離的にちょうど良いとか言ってたよ。ベッキョンが。」
「へー、楽しみだなぁ。あ、これもよろしく。」
持ってた紙切れを私に押し付けると、ミンソクはそそくさと自分のデスクに戻って行った。
本当にちゃっかりしてやがるな。
面倒ながらもついでだと思ってコピーした書類を課長のデスクに置いてきてやった。
私ってなんて優しいんだろう。
本日最後の業務を終えると、タイミングよく終業時間を報せるベルが鳴った。
あー肩痛い。
退勤時刻を打刻してパソコンの電源を切り、お先に失礼しま〜すと同僚たちに声掛けて荷物取りにロッカーへ向かうと、ミンソクは先回りしてたみたいにそこに居た。
「忍者か。」
「何言ってんだ、早くしろ。」
「はいは〜い。」
そんな急がなくても予約とってあんだから大丈夫だってば。
そんなに楽しみなのかい？あの店行くのが。
お先〜って何人かと言葉を交わし、隣を歩くミンソク。
そして羨望の眼差しを向けられる私。
周りからも疑われる事のない事実が何だか妙に私を虚しくさせるよ。
会社を出て最寄りから3駅ほど。
繁華街の一角に目指す場所発見。
「やっぱさすがに混んでんなー。」
「明日休みだしね。」
仕事終わりのサラリーマンやら、髪を派手に染めた大学生らしきグループに、女子会でもするのだろうか可愛い身なりをした女の子たち。
祝日の前日という事もあってすでに列が出来ていた。
まだ真新しいお店の入り口に足を踏み入れると、待合席にはさらに人。
予約しないで来るなんて勇者だよ。
予約してる旨を伝えると店員さんは笑顔で対応してくれた。
この忙しいのに素晴らしいですね。
案内された個室の扉を開けると、ベッキョンが四角い口して「先輩久しぶり〜」ってニコっとしたのが
目に飛び込んできた。
……んだけど、
「あの、一人じゃ…？」
「あー、ごめん。言い忘れてた。」
悪びれた様子のないベッキョンの隣には、まるで歓迎してませんって表情のあの彼が座っているよ…？
私の誤算、その2。
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ちー(プロフ) - とっっっっってもかわいいな、先生 (2018年8月4日 21時) (
レス) id: b30b6d91a4 (このIDを非表示/違反報告)
あまいくりーむ(プロフ) - ギョンちゃんのツンデレ、可愛すぎます。ミンソクさんに美味しいなんていわれたらキュンです\(//∇//)\お話とっても楽しみにしています(o^^o) (2018年8月4日 21時) (レス) id: 9358b5978b (このIDを非表示/違反報告)
のんたま(プロフ) - このお話の、ギョンスのツンデレ具合が大好きです。更新楽しみにしてます。 (2018年8月3日 19時) (レス) id: b89da2edc7 (このIDを非表示/違反報告)
千尋 - わ！もしかして主人公ちゃんとギョンスが好きな映画「かもめ食堂」ですか〜？恋はスマホでとっても面白いです！更新楽しみにしています！ (2018年8月3日 14時) (レス) id: 8337028c26 (このIDを非表示/違反報告)
あまいくりーむ(プロフ) - 素敵なお話ありがとうございます！ワクワクニヤニヤ楽しませていただいています！『美味しい』って言葉は本当に嬉しい言葉ですよね。主人公ちゃんの気持ちにめっちゃ共感しちゃいました！ (2018年5月17日 5時) (レス) id: fd6488e944 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雫
| 作成日時：2018年3月13日 21時
