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心の準備とか何もせずに隣家のピンポーンを勢いで押してしまったわけですけど、そういえばさっき出掛けて行かなかったっけ？
いや、あんなラフなスエット姿なら"ちょっとコンビニ"くらいの感じだよね？
さすがにもう帰宅してるよね〜？
私の予想は的中したらしく、中から不機嫌そうな隣人さんが顔を出した。
もう一個考えなきゃいけない事あったよね。
きっと私は彼に好印象もたれてない。
「何か。」
歓迎されてない様子が顕著に表れている口調。
あー、全然グッドアイディアなんかじゃなかった。
「何なの。」
その迷惑そうな目つき、一回やめてもらっても良いですかね。
「いや、えっと〜…」
「何。」
切り出しにくい空気。
言い淀んでいる隙に黙ってドアを閉めようとする彼。
半分くらい閉まったドアをガシッと掴んで引き止めてしまった。
これは、自分で自分の首を締めちゃったパターンなのでは…？
「はぁ…何。」
「あの、、」
もう言うしかないじゃん。
怯むな私！
その冷たい視線に負けるな！
「ご飯って、もう食べました、か？」
怯んでるし完全に負けてる。
だってそりゃあ、突然押しかけてきて何言ってんのこいつ？って顔にもなるでしょうよ。
私だったら100パーなるわ。
「あの、ですね。
これを、もらって頂けないかと思いまして。」
恐る恐る差し出した渾身の一品をまじまじと眺める彼の手が、いとも簡単にそれを受け取ったのだから今度はこっちが驚く番。
え？得体の知れない人間からの差し入れを何の迷いもなくもらっちゃうの？
「これ、作ったの？」
「まぁ、はい。」
「ふーん。」
「あ！や、やっぱり困りますよね突然ね！
すいません持って帰りま」
まで言ったところで遮るように彼は声を被せてきた。
「いただきます。」
「へ…？」
得体の知れない女の作った物いただいてくれちゃうんですか？
拍子抜けしてポカーンと口を開けてる間に、今度こそガジャンとドアが閉まった。
食べてくれるのかな。
味の保証なんて全然出来ないのに。
そっ、か。
なんか、結果オーライじゃん？
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ちー(プロフ) - とっっっっってもかわいいな、先生 (2018年8月4日 21時) (
レス) id: b30b6d91a4 (このIDを非表示/違反報告)
あまいくりーむ(プロフ) - ギョンちゃんのツンデレ、可愛すぎます。ミンソクさんに美味しいなんていわれたらキュンです\(//∇//)\お話とっても楽しみにしています(o^^o) (2018年8月4日 21時) (レス) id: 9358b5978b (このIDを非表示/違反報告)
のんたま(プロフ) - このお話の、ギョンスのツンデレ具合が大好きです。更新楽しみにしてます。 (2018年8月3日 19時) (レス) id: b89da2edc7 (このIDを非表示/違反報告)
千尋 - わ！もしかして主人公ちゃんとギョンスが好きな映画「かもめ食堂」ですか〜？恋はスマホでとっても面白いです！更新楽しみにしています！ (2018年8月3日 14時) (レス) id: 8337028c26 (このIDを非表示/違反報告)
あまいくりーむ(プロフ) - 素敵なお話ありがとうございます！ワクワクニヤニヤ楽しませていただいています！『美味しい』って言葉は本当に嬉しい言葉ですよね。主人公ちゃんの気持ちにめっちゃ共感しちゃいました！ (2018年5月17日 5時) (レス) id: fd6488e944 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雫
| 作成日時：2018年3月13日 21時
