43 ページ49
あれ？確かにジヨンちゃん私に言ったよね？
「付き合うことになりました」って
嬉しそうな顔して私に言ったよね？
「今日デートなんです」って聞きたくもない報告されたり、あれ？
『A先輩？先輩？』
あ、あー、ボーッとしてた、いや、呆然としてた
「えっと、付き合ってない？」
ジュンミョンとバチッと目があうと
呆れたように「ほら」みたいな顔して
私が一泡吹かされたみたいになってる
『好きだって言ったんです。でもちゃんとフラれました』
「え？じゃあ、何であんなとこ…」
『好きな人がいるって言われました。それでA先輩のこと羨ましくなっちゃって…嘘ついてごめんなさい』
好きな人がいるから私のことが羨ましい？
だから付き合ってるって嘘ついた？
話が繋がらないんだけど
「羨ましいって、何が？」
『え、告白されたんじゃないんですか？』
「は？誰が誰に？」
『ジュンミョン先輩がA先輩にですよ！』
「えっと、ごめん、意味がよくわからないんだけど」
何でジュンミョンが私に告白する流れになってるの？
ジヨンちゃんの言葉の意味が全く理解できなくて
脳みそフル回転で考えてみたけど、これなら数学の問題のほうがまだスラスラ解ける気がする
それくらいの難問に今ぶち当たってる
グルグル駆け巡る難題の答えを導き出そうとしてると
『今のは聞かなかったことにしてください』って言葉とともに通話が終了した
「だから言っただろ、付き合ってないって」
ジュンミョンが言ってたことは正しかったらしい
だけど目を見ることが今はちょっと難しい
聞かなかったことにしてくださいって言われても
聞き流せるような内容ではとても…
だって、あの流れからするとだよ
ジュンミョンが好きなのは私で、だから私のことが羨ましくてジヨンちゃんは嘘ついたってことにならないですか？
付き合ってるとか、本当は付き合ってなかったとか
それが重要じゃなくなってしまった
もう思考を停止したい
「なんだよ、まだ疑ってんのか？」
答えない私にイラっとしてるらしい
「あの、ジヨンちゃんに告白されたの？」
「だから付き合ってないって」
「あぁ、そうなんだ…」
どう切り出せばいいものか
いや、そもそも別にこの先のこと話す必要ないか
「俺、ちゃんと断った。好きな人がいるから」
そしたらジュンミョンが話し出して
でも何も言えなくて
ただただ心臓だけがうるさくて
その先に続く言葉なんて、今の私には考えつかない
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 418人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
いえろう(プロフ) - 更新ありがとうございます。続きとっても気になります！楽しみに待ってます！！ (2015年12月13日 12時) (
レス) id: 543503f3fa (このIDを非表示/違反報告)
つきの(プロフ) - スホペンなんでこのお話とっても好きです！更新まってます！ (2015年10月1日 23時) (レス) id: 605b8dc09d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：雫
| 作成日時：2015年7月10日 19時
