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もう全然集中出来ないし
問題も全く解けないし
ジュンミョンがここにいるなら隣の窓気にしなくていいし
静かな図書館の空気にも何だか耐えられなくなって
いそいそと荷物をまとめて帰る準備を始めた
「帰るの？」
「う、うん」
「ふーん」
「じゃ、じゃあね」
短い挨拶だけ交わして図書館の扉を開けた瞬間
ぐ〜っとお腹が鳴った
時計を見ると丁度お昼時
朝からいたから結構時間経ってたんだ
家の親は忙しい
土曜日も仕事で家に帰ってもお昼ご飯なんて用意されてるわけもない
コンビニで何か買って帰ろ
お腹が空いてるからか足取りは重い
なんかもう歩くのもめんどくさくなってきた
「A！」
少し歩いたところで後ろから名前を呼ぶ声
振り返ると走ってこっちにやってくるジュンミョンが見えた
「な、なに」
「忘れ物」
ジュンミョンが手に持ってたのは
消しゴム？
確かに私の物のようだけど
「わざわざいいのに」
「よくない」
「無ければ買うし」
「いいから」
強引に手渡された瞬間に手が触れて
ドキッとして消しゴムを受け取りそびれてしまった
「何やってんだよ」
「ごめん」
ジュンミョンが拾ってくれて
また私に手渡してくれた
今度はちゃんと受け取ったけど
「ところで、ジュンミョンも帰るの？」
バッグ背負ってるし
明らかに館内に戻る風でもない
「あー…まぁ」
何だか煮え切らない返事
「やっぱり家の方が勉強捗るから」
意図せずして隣を歩くことになってしまって
私の心中は然程穏やかじゃない
子供の時みたいに手を繋ぐとか
楽しくおしゃべりしながら帰るとか
今じゃ到底考えられないのに
会話がない、気まずい
と、丁度いいところにコンビニだ！
神様ありがとう
「あ、私コンビニでお昼ご飯買ってくから、先に帰っていいよ！」
天の助けとそれに縋ろうとしていたのも束の間
それはするりと手からこぼれ落ちていった
「ちょっ、なに！」
「俺も腹へった。ちょっと歩くけど、良い店知ってるから」
腕を掴まれて引きずられていく私
何この状況、滑稽すぎる
「は、離してくれない？歩きにくいんだけど」
「あ、ごめん」
パッと解放されて晴れて自由の身
ってわけにもいかず…
「ついた」
え、はやっ
「どこが良い店知ってる、なの？」
ただのファストフード店じゃないか
ジュンミョンは腹に入れば一緒だって
呆れてしまって、気まずいのとか、もう忘れてた
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いえろう(プロフ) - 更新ありがとうございます。続きとっても気になります！楽しみに待ってます！！ (2015年12月13日 12時) (
レス) id: 543503f3fa (このIDを非表示/違反報告)
つきの(プロフ) - スホペンなんでこのお話とっても好きです！更新まってます！ (2015年10月1日 23時) (レス) id: 605b8dc09d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雫
| 作成日時：2015年7月10日 19時
