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「Aー、Aー！」
「へっ？」
「何その間抜けな返事」
ぼーっとしてたらしい
「どうかした？考え事？」
ジュンミョンのこと考えてました、なんて口が裂けても言えない
「大学、◇◇大にしようかなーって」
「幼馴染と同じとこじゃなかったけ？」
「は？何言ってんのその話は終わったでしょ」
結局ジュンミョンの話になるんだから
言っても言わなくても同じなんだけど
「○○大なんて私には無理すぎる」
「え！そんな頭いいとこ行くの！？すごー」
だから前に言ったじゃん
頭の作りが違うから無理だって
「同じ高校ってことはベッキョンくんも頭いいんでしょ？」
「まぁ、頭いいっていうか、悪知恵が働くっていうか？」
「あぁ、なんかわかるー」
「あ、バカにしてるでしょ」
ユジンとソラがふざけ合ってる
「Aはさ、このまま幼馴染でいいの？」
ジアが真剣な顔して口にした言葉に
"幼馴染"っていう壁が、ずーんとまた立ちはだかるのを感じた
「いいもなにも、仕方ないよ」
「◇◇大ってそんなに遠くないけどさ、一人暮らしするなら会える機会もぐっと減るよね」
「そーだねー」
「その前にせめて気持ち伝えてみたら？」
他人事だと思って楽しんでるんだろうけど
こっちは全然楽しめない
「幼馴染だから、余計無理」
それに彼女いるしねってあっけらかんと笑ったのに
ジアはまだ真剣な表情を崩さない
「眉間に皺よってるよ。ここんとこに深〜い皺が」
こうやってふざけるのが性に合ってる
こういうのは笑って流すのが正解なんだ
「そんな八の字眉で笑っても、全然大丈夫そうに見えないよ」
ちゃんと笑えてるつもりだったのに
そう見えていなかったらしい
泣きそうな空と同じくらい
私の心も曇ってる
「幼馴染ってさ、結構ハードル高いんだよね。好きだって言ってフラれたら、もうきっと元に戻れないもん」
とうとう心にザーザー雨が降り出した
それも豪雨
自分で言って自分の首絞めてどうすんだろ、私
「不毛な恋は終わりにするよ。大学入ったら彼氏作ろ」
心に嘘をついたら
今度は雷まで鳴り出した
もう蓋をしておしまい
この関係は壊せない
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いえろう(プロフ) - 更新ありがとうございます。続きとっても気になります！楽しみに待ってます！！ (2015年12月13日 12時) (
レス) id: 543503f3fa (このIDを非表示/違反報告)
つきの(プロフ) - スホペンなんでこのお話とっても好きです！更新まってます！ (2015年10月1日 23時) (レス) id: 605b8dc09d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雫
| 作成日時：2015年7月10日 19時
