31 ページ37
ただでさえ、恋愛というものに縁遠い
そんな私がセフンくんとお付き合いできたのは
奇跡だったのかもしれない
「ねぇ、大学どこに決めた？」
「私就職〜」
「私は○○大」
「美容師になりたいから専門行くんだ〜」
クラスのあちこちでそんな声が聞こえる
「ねぇ、ユジン進路どうすんの？」
「あたし△△短大行こうかな〜って。指定校推薦だからたぶん決まり」
ソラは将来保育士になりたいからその道に進むらしい
ジアも進路は決まっていて、必死に勉強してる
「Aは？」
「私は…」
私は…まだ行きたい大学が決まっていない
周りからかなり遅れをとってる
でも進学はするつもりだから勉強はしてるけど
「ジュンミョンくんと同じとこ目指してみれば？」
ニヤッて効果音が付きそうな顔してソラが言う
「いやいや、無理だから。あいつ頭いいし」
中学の時は学年で常にトップ5以内だった
今も変わらずだと思う
それに、ジュンミョンがどの大学に行くかなんて
私は知らない
知る必要もない
知ったところでどうなるわけでもないし
「あんたさぁ、自分が気まずいからって顔も合わせないのは不自然だと思うんだけど」
実を言うと、ジヨンちゃんと付き合い始めてから
ジュンミョンとは会ってない
話してもいないし、メールもしてない
お隣さんだけど、避けようと思えば避けられると知ったから
「不自然、かなぁ…？」
たまたま会わないだけなのかもしれないじゃん
向こうも私なんかに話があるわけでもないだろうし
私もわざわざ用事を作ってまで顔合わす必要ないもの
なんて思ってたらタイムリーなことに
「あ、ジュンミョンだ」
メールがきた
"今日みんなでご飯行こうって、久しぶりに"
家族ぐるみのお付き合い
昔はよく一緒に外食してたっけ
最近は親も忙しくなって
そんなこともなくなったんだけど
よりによって何故このタイミングで
しかも何でジュンミョンが連絡係なのか
"行かない"って打って送ろうとしたら
"強制参加"って付け足された
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 418人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
いえろう(プロフ) - 更新ありがとうございます。続きとっても気になります！楽しみに待ってます！！ (2015年12月13日 12時) (
レス) id: 543503f3fa (このIDを非表示/違反報告)
つきの(プロフ) - スホペンなんでこのお話とっても好きです！更新まってます！ (2015年10月1日 23時) (レス) id: 605b8dc09d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：雫
| 作成日時：2015年7月10日 19時
