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「あっ」
「久しぶり」
え？
久しぶりと面と向かって声をかけられたけど
どなたですか？
「ふふっ、覚えてない？」
ナンパか？
初めてされたけど
えぇ、どうせモテないですよ
ナンパなら他をあたってください
無視して歩き出そうとすると
ガシッと腕を掴まれました
お母さんお父さん、先立つ不孝をお許しください
と、覚悟まで決めたのに
「待ってよAちゃん」
何故名前を知っているのでしょうか
「あの…」
彼はニコッと笑っていた
とてもイケメンだった
「俺、ジョンイン。キムジョンイン」
聞き覚えのあるその名前に
私は記憶の底から一本の糸を手繰り寄せた
「あ」
「思い出した？」
「…はい」
私は人の顔を覚えるのが苦手だ
彼はそうでもなさそうだけど
でも、こんな風にニッコリ笑顔なんて見せるような人ではなかった気がする
ましてや一度しか会っていない私に向けて
そんな反則みたいな顔するなんて
「あの、何か用ですか？」
「いや、見かけたから、声かけただけ…ダメだった？」
ダメとは言いづらい、別にダメではないけど
ううん、と頭を振ると
彼はまたニコッと微笑んだ
「あ、今暇？」
彼はどうやら彼女へあげるための付き合って何ヶ月目かのプレゼントを探しているらしい
仮にも別の女と2人で買い物なんて
あまり良いとは思えない
突然そう言われて
ノコノコ後をついていく私も私だけど
「女の子って、何あげたら喜ぶのかな？」
「さぁ…？」
「Aちゃん、ちゃんと考えてよ」
そんなこと言われても
私はあなたの彼女じゃないし
欲しいものなんて人それぞれじゃない
私の欲しいものなんて言ったって参考になんてなりはしないだろうし
付いてきたことを後悔している
そんなゲンナリした私を余所に
彼の足取りは軽い
ラブラブなようで、何よりです
結局ハートのペンダントを購入
私も一応考えたけど、何も反映されてない
別に良いけど
「喉渇かない？あのカフェ入ろう」
「いえ、結構です」
「そんなこと言わないで、お礼に奢るし」
断っても無理やり連れて行かれた
結構強引だなこの人
「何でも頼みなよ、お礼だから」
「じゃあ…いちごパフェ」
中々女子っぽいものを頼んでやった
値段も割と高い
奢りなら遠慮なく、ね
頼んだパフェが運ばれてくると
「うわっ、でか」
と、開口一番
このくらいペロリといけそうだとか思った私は
女子力の欠片もない
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いえろう(プロフ) - 更新ありがとうございます。続きとっても気になります！楽しみに待ってます！！ (2015年12月13日 12時) (
レス) id: 543503f3fa (このIDを非表示/違反報告)
つきの(プロフ) - スホペンなんでこのお話とっても好きです！更新まってます！ (2015年10月1日 23時) (レス) id: 605b8dc09d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雫
| 作成日時：2015年7月10日 19時
