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「ほら、見てよあそこ」
クラスメイトが指差した方を見ると
ユリちゃんとジュンミョンが楽しげに会話している姿があった
「あの2人ってやっぱり付き合ってるのかな？」
確かにあの2人は仲良しだと私も思う
いつだったか、生徒会終わりに遭遇した時も
楽しそうに笑い合ってたし
「さぁ？」
「さぁ？幼馴染なのに知らないの！？」
幼馴染だからって
何もかも全てを知っているわけなんてない
ただ隣に住んでいるというだけなんだから
何でもかんでも報告し合う、なんてルールもないし
「じゃあ…付き合ってる」
みんなはジュンミョンのこと
カッコいい、爽やか、素敵
なんて言うけど
小さい頃からずっと一緒にいるから
その辺りの価値観は、あんまりよく分かんない
「何その"じゃあ"ってのは」
適当に答えたらギロリと睨まれた
この手の話は正直言うとむず痒い
幼馴染に関するコイバナなんて
脳内細胞が全力で拒否してるんだから
「ジュンミョンくんって本当に完璧だよね〜あんなに爽やかイケメンで頭も良いなんてさ〜」
隣では友達が机にダラ〜ンと突っ伏して
「あのユリちゃんに勝てるわけないよな〜」と嘆いてる
《爽やかでイケメンで頭も良くて完璧》
あのジュンミョンが完璧…
みんな買い被りすぎだよ
確かに頭は良い
生徒会役員だし、真面目だし、先生からのウケも良い
でも、言ってることは正しいけどいつも一言多いし
変なとこでキレるし、どっか抜けてるし
シイタケ食べられないし、周りに気を使ってるようで実は自分勝手
これのどこが一体完璧だというのだろう
「完璧っていうけど、ジュンミョンだってその辺の男子と大差ないよ」
そう返すと、勢い良くガバッと起き上がって
「バッッッッカじゃないの！」
ってまた私の言うこと全否定
「あそこにいる男子見てみ？」
顎でクイっとされた方向に視線を移動させた
「服だって着崩しちゃって、悪そうなやつアピールして、先生にいつも目の敵にされるような事しかしないし、あれをカッコいいと思ってるようなやつらと大差ないなんて、Aって目悪いんじゃない？」
酷い言われようだ
心の中で彼らにごめんと謝っておいた
「はぁ〜…ジュンミョンくんと付き合えたらなぁ…」
一頻り言ったからなのか、またため息なんてつき出した
私はそんな話より
5時間目の数学で当てられたらヤダな
って事に意識は向いていた
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いえろう(プロフ) - 更新ありがとうございます。続きとっても気になります！楽しみに待ってます！！ (2015年12月13日 12時) (
レス) id: 543503f3fa (このIDを非表示/違反報告)
つきの(プロフ) - スホペンなんでこのお話とっても好きです！更新まってます！ (2015年10月1日 23時) (レス) id: 605b8dc09d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雫
| 作成日時：2015年7月10日 19時
