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「こんなとこで何やってんの？」
如何にも私にはそぐわないと言いたげな表情をしてみせる親友その1
「Aちゃん久しぶりだね〜」
と、その彼氏
「何って、勉強ですけど」
そして、至って真面目に答える私
「Aが勉強ねぇ」
ここは市立図書館
もうすぐ高校3年になるのだから
私だってさすがに本腰入れて勉強くらいする
個人で勉強するスペースが設けられていて
視界も遮られるし静かで集中できる
分からないことはすぐ調べられるし一石二鳥
でもまさか知り合いに遭遇するとは
「2人も勉強しに来たんじゃないの？さっさと向こう行けば？」
ちょっと言い方にトゲがあっただろうか
なんて言ったそばから少し後悔
でも2人はさして気にしてない様子
「がんばってね〜」
と手をヒラヒラさせたベッキョンくんの手を引き
ユジンも「じゃあね〜」とノンキに言って歩き出した
1時間前
私は自分の部屋で教科書とにらめっこしていた
机に齧り付くとはこういう事を言うんだろう
少ししてトイレに行こうと立ち上がると
向こうの部屋から楽しそうに笑うジュンミョンの姿が見えた
頭のいい人は余裕で良いですね
なんて自分を卑下しながらトイレから戻り
再び勉強の虫になろうとしていたんだけど
一度気になってしまったものは頭から離れないものだ
ジュンミョンの部屋には彼以外にもう1人誰かいた
チラッと見えたのは
例の彼女を連想させる長いストレートの黒髪
人の気も知らずに楽しそうにお喋りなんかしちゃって
あの2人は何も悪くないのに
どうしてかイライラが募ってくる
「はぁ…」
そうして私は図書館にやって来たわけで
1人集中してペンを走らせてはいるけれど
時々何故か頭に浮かぶから
気が散ってしまって仕方がない
向こうもわざわざお家デートなんてしなくてもいいのに
彼氏のいない私への当て付けなんじゃないか
そんな風に考えてしまう私も私だけど
時々浮かぶその光景をどうにか振り払って
黙々と参考書に目を落とす
気付いたら陽は傾いていた
空が真っ赤だった
何時間いたのか分からないけれど
どうにか集中できてはいたようだ
荷物をまとめて外に出ると同時に
近くの街灯が光り始めた
カラスももう山に帰ったのか
鳴き声は一切聞こえてはこない
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いえろう(プロフ) - 更新ありがとうございます。続きとっても気になります！楽しみに待ってます！！ (2015年12月13日 12時) (
レス) id: 543503f3fa (このIDを非表示/違反報告)
つきの(プロフ) - スホペンなんでこのお話とっても好きです！更新まってます！ (2015年10月1日 23時) (レス) id: 605b8dc09d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雫
| 作成日時：2015年7月10日 19時
