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学校が終わると待ち合わせしてデートして
いつもセフンくんが家まで送ってくれる
今日は家の近くにある公園で少し話した
久しぶりにブランコに乗った
後ろから押してくれるセフンくんの大きな手が
私の背中に触れるたびにドキッとする
「楽しー！」
風を切って揺られていると
子供の時に戻ったみたいだった
「あー楽しかった」
「ほんとに楽しそうだね」
「うん、セフンくんも乗る？私が押してあげるよ」
立ち上がって振り向くと
私より上にあるセフンくんの顔が
なぜか同じ高さにあって
見つめられる瞳に吸い込まれたように動けなくなった
「Aちゃん」
名前を呼ばれて返事をしようとしたけれど
それはセフンくんの唇によって遮られた
初めてのキスは生暖かった
こんな感じなんだと思った
想像してたのとはちょっと違った
もっと感動して嬉しくて恥ずかしくなるんだと
勝手にそう思っていたから
「ごめん」
「う、ううん」
どんな反応をしたらいいのかよく分からなかった
セフンくんに謝られてしまった
別に嫌ではなかったのに
「帰ろうか」
「うん」
家に着くといつものように
「また明日」と手を振った
部屋に入ってボーッとしていたら
視線を感じたので窓の外を見た
ジュンミョンは机に向かってペンを走らせている
見られていたのは気のせいだったのだろうか
セフンくんの事は好きだし
考えると幸せな気分になる
でも初めてのキスは
今ひとつときめかなかった
理由は分からないけど
何でも相談していたとはいえ
さすがにこんな話ジュンミョンには聞かせられない
1人悶々としたまま机に突っ伏した
女子高だし相談相手はいくらでもいる
明日友達に話してみよう
そう決心してパッと顔を上げると
今度は確かに目があった
向こうはすぐ逸らしたけど
携帯を取り出しメッセージを打つ
『何か用？』
すぐに既読はついたけど
なかなか返信がない
『さっきから人の事ジロジロ見ないでよ』
もう一度メッセージを送信すると
ジュンミョンは窓を開けた
「何なの？」
「さっき、公園でセフンといただろ」
「それが何」
「あんな人目につくとこで、あんなことすんなよ」
あんなこと…
どうやら幼馴染にキスシーンを見られていたらしい
「悪趣味」
「見たくて見たわけじゃない」
「変態」
「俺が悪いのかよ」
「そんなこと一々言わなくてもいいじゃん」
ムカついて窓を思いっきり閉めた
本当にデリカシーの欠片もない
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いえろう(プロフ) - 更新ありがとうございます。続きとっても気になります！楽しみに待ってます！！ (2015年12月13日 12時) (
レス) id: 543503f3fa (このIDを非表示/違反報告)
つきの(プロフ) - スホペンなんでこのお話とっても好きです！更新まってます！ (2015年10月1日 23時) (レス) id: 605b8dc09d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雫
| 作成日時：2015年7月10日 19時
