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桜の季節
遠くから私を呼ぶ声がする
「先輩歩くの早すぎ！」
「え？そうかな？」
「何度も呼んだのに気づかないし！」
もう！ってほっぺ膨らませてプンプンしてる
今年入学してきた後輩
中学の時から何だか慕われてたけど
まさか同じ高校に入学してくるなんて
「クラスの子と仲良くしなさいよ、私じゃなくてさ」
「先輩がいるからここ選んだんですよ！もっと私に構ってください」
「はいはい」
とは言っても、私も受験生だから
そんなに遊んでもいられないんだけど
「ってゆーことで、早速先輩のお家お邪魔していいですか？」
「あんまりうるさくしないでよね」
「はーい」
どうせ断っても来るつもりだろうし
考えるだけ労力の無駄
私の部屋に入るなり、くつろぎ出して
「あ、新作だ。さっすが先輩」
って新しいマンガ見つけ出してベッドに寝転んで読み出した
黙々と読み耽ってるから
私は机に向かって勉強中
マンガ読んでる時は大人しくて良い
「先輩、これ続きいつ出るんですか？」
読み終わっちゃったんだね
「巻末に書いてあるんじゃない？」
「あ、ほんとだ」
次のマンガに手を出す前にトイレ借りますって立ち上がると同時に「あ！」
何かに気づいたらしい
「どうしたの？」
「あれ」
窓の外の向こうの部屋を指差してる
見るとジュンミョンが帰宅した様子
「ジュンミョンだね」
「ジュンミョン先輩って、あんなにイケメンでしたっけ」
みんなしてイケメンって言うよね
私はそうは思わないけど
見慣れてるからかな
勝手知ったる我が家のように
窓を開け放つ後輩
「え、何してんの？」
「挨拶した方が良いかと思って」
どっちでも良いけど、風が吹いててプリント飛ぶから早く閉めて
「せんぱーい！ジュンミョンせんぱーい！」
手を振ってアピールしてる
気づいたらしいジュンミョンも窓を開けてこっちを見てる
「お久しぶりです！覚えてますか？」
「あぁ！ジヨンちゃん、久しぶりだね」
「A先輩と同じ高校に入学したんです。またちょくちょく遊びに来ますからその時はよろしくお願いしまーす！」
何がよろしくなんだか分かんないけど
その後ジヨンちゃん、めちゃくちゃテンション高くなって
私にあれこれ聞いてきた
どうやらジュンミョンに恋したらしい
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いえろう(プロフ) - 更新ありがとうございます。続きとっても気になります！楽しみに待ってます！！ (2015年12月13日 12時) (
レス) id: 543503f3fa (このIDを非表示/違反報告)
つきの(プロフ) - スホペンなんでこのお話とっても好きです！更新まってます！ (2015年10月1日 23時) (レス) id: 605b8dc09d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雫
| 作成日時：2015年7月10日 19時
