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その後ペチャクチャお喋りをして
私も彼らの明るさに吊られて少し打ち解けてきた
「席替えしようぜ！」
チャニョルくんの一言で
元いた席から動く私たち
チャニョルくんはどうやらジア狙いらしい
明るいもの同士気が合うんだろう
私の隣にはセフンくんが座った
「ねぇねぇ、Aちゃんは何か趣味とかないの？」
「う〜ん…なんだろ」
趣味と言える趣味なんて思いつかなくて
強いて挙げるならマンガ読むことか寝ること
これでは無趣味と一緒だ
「俺はね、遊ぶこと〜」
セフンくんも同じようなものだったけど
ニコニコと笑うセフンくんは
何だか癒しのオーラを放っているみたいで
とても心地いいと感じた
この短時間の間に、少しずつだけど
私はセフンくんに惹かれていってる気がした
ジョンインくんの隣にはソラがいて
一生懸命話しかけている
でも相変わらず彼は外ばかり見つめていて
時々相槌を打つけれどきっと聞いていない
そんなに見ていたつもりはないんだけど
「ジョンインはやめた方がいいよ」
そうセフンくんに囁かれた
「何で？」
「あいつ好きな人いんの」
だから乗り気じゃなかったのか
「別に私そういうつもりないよ」
「そ？あ、Aちゃんも好きな人がいるとか？」
「え？何で？」
「たまに上の空だから」
ストローを咥えずずずっと音を立てながら
残りわずかになったコーラを飲み干し
セフンくんは言った
そんな事ないと思うけど
と、自問自答する
「全然、だってセフンくん楽しいし、上の空なんて気のせいだよ」
「ほんと？」
「だとしたらジョンインくんがつまらなそうなのが気になってるだけ」
適当に答えたけど
それは本当のことだったし
別に嘘はついてない
少しだけ下がっていたセフンくんの眉はもっと下がって
目がなくなるくらい細く三日月を描いた
とても可愛いと思った
男の子に可愛いなんて失礼かもしれないけど
楽しいと感じていたらしい
時間はあっという間に過ぎて
そろそろ帰ろうかという雰囲気
一体何時間そこにいたのかわからないけど
日も落ちて外には街灯がチカチカと自分の存在を主張していた
「Aちゃん、俺と友達になってくれない？」
最後にそう言われて
セフンくんと連絡先を交換した
甘酸っぱい恋の予感が
そこまで迫っているようで
何だか心がいつもよりフワフワする
昼間は暑い空気に覆われているけど
まだ6月だ
外に出ると少し肌寒い風が辺りを包んでいた
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いえろう(プロフ) - 更新ありがとうございます。続きとっても気になります！楽しみに待ってます！！ (2015年12月13日 12時) (
レス) id: 543503f3fa (このIDを非表示/違反報告)
つきの(プロフ) - スホペンなんでこのお話とっても好きです！更新まってます！ (2015年10月1日 23時) (レス) id: 605b8dc09d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雫
| 作成日時：2015年7月10日 19時
