PRINCESS TIGER③ (ページ2)

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.やめたくないページ2

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中村side
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この前Aが海斗の家に泊まったって聞いて

なんか、いいなぁーって言うか

俺の家にも来ればいいのに、なんてただの嫉妬か。

色々考える前に行動するのが
俺のいいところでもあり悪いところでもある

中「A今日飯食いに行こ」

『うん、いいよ？』

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『まってここ来たかったの！なんでわかった？！』

なんて笑うAは世界一可愛くて

『うんまー！かいとっ、このお肉食べなよ！』

中「んは、すげー食いっぷり笑」

『だって美味しいんだもん、、』

まじで誰にも渡したくないな

『んん～…うみ、も、ねむい……』

ベロベロにならない程度には抑えたけど
相当飲んだAはもう眠気が限界みたいで

中「ここで寝ないで笑」

中「…うち、来る？」

『んぅ…あー……ん、んーそーする、』

中「じゃあ帰るから､頑張って起きて！」

『んあー…ねっむ、』

半分寝ているAの手を引いて
タクシーで帰った

中「ただいまー」

『ただいまぁー』

中「はい、ここ座ってて。水持ってくるね」

『ん、ありがと』

水を持ってきたときには寝転がっていて

中「A～、水いいの？寝るのー？」

『ん…のむ、かいと、手』

起こして、と手を伸ばしてくる

中「…ったく、」

伸ばしてきた手をぐいっと引っ張り
腕の中に入れると

『、かいと？…なにしてーんの、』

そんな無防備で大丈夫なのかよこいつ

『おみず…』

中「もうちょい、あったかいわ～酔っ払い」

『…かいと。お願い。私、やめたくないから、さ』

中「どういうこと、」

『なんかあったの？』

中「いや、」

『じゃあ、離して』

中「俺、Aのこと」

『やめて！』

中「…なんで」

『ごめん、でもやっぱりやめたくない、から…』

中「ねえ、どういうこと？」

そう言ってふわふわした足取りで
玄関に向かうから慌てて手を引っ張る。

中「っ、ごめん」

強く引っ張ったつもりは無かったけど
酔っているAには強すぎたのか

こっちに倒れ込んできて逆床ドン状態。

俺に跨ったままこっちを見る目からは

ぼろぼろと涙が落ちてきて俺の服を濡らす。

中「痛かったね…ごめんほんと、」

『ちがう、ちがうの…』

中「A？」

『ごめんね…』

中「どうしたのか教えて」