PRINCESS TIGER③ (ページ5)

今日:2 hit、昨日:12 hit、合計:30,392 hit

. ページ5

.
宮近side
.

2人とは今まで何年も一緒にいたけど

こんなに長い間気まずそうにしてるのは初めてで

もしかしたら、だけど

この前俺がAに変なこと言ったから。

なんて嫌な考えも頭の中をぐるぐる回る

宮「海人～」

中「ん？」

宮「今日この後仕事？」

中「や、これで終わりだけど」

宮「久々に飲み行かない？笑」

中「だっは！なにそれ！笑笑」

なんだよ、俺には普通じゃん

やっぱAとだけなのかぁ変なのは

中「ふたりで？笑」

宮「うん笑」

中「なんか悩みでもあんの？」

宮「いや、まあ、笑」

お前だろ！と言う言葉は飲み込んで

とにかく今日聞き出そう。難しいかもだけど。

聞き出すのは簡単だった。

宮「Aと、なんかあったでしょ」

中「は？無いよなんも」

宮「ふーん、」

中「もしかしてこれ聞くために誘った？」

宮「別に？」

中「…やっぱダメだなぁ。」

海斗にはバレるもんか～

なんて笑ってるけど、しずにも、ってか

みんなにバレてるよ？笑笑

中「俺さ、Aのこと好きなんだよね、」

宮「うん」

中「え、うんってなに？！」

宮「え、知ってるよ」

中「言ってないよね？！」

宮「バレバレだよ笑」

中「うわぁ、まじか…」

そう言って机に突っ伏したまま

もごもご小さい声で話し出す

中「俺、この前Aと飲みに行ってさ、

まあ、告ろうとしたんだよ」

中「そしたら、やめて、って言われて、さー」

中「俺のこと、好きだけど、仕事頑張りたいから

ファンの子が悲しむことはしたくないから、

俺のこと好きだから、ごめんって言われた」

なんだそれ

宮「そ、だったんだ」

宮「ごめん、無理矢理聞いて」

中「いや、誰かに話せてよかったわ」

宮「難しいな、」

中「んー、まじで難しい…」

宮「何も出来なくてごめん」

中「いや、全然。ちょっと、飲も笑」

俺は、アイドルの恋愛ということを

簡単に考えすぎてたのかもしれない