１年と３日。 (ページ16)

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.意識ページ16

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Your side
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3人でのお泊まりは

松田家に行った時以来だった。

急遽予約したホテルは部屋がひとつしか空いてなくて

何も考えずに一部屋とった。

前はお酒を飲んでそのまま寝たから記憶ないけど…

冷静に考えて、海斗と同じ部屋で寝るって、やばい。

しかも、食で贅沢しようと安いホテルにしたせいで
ベッドは無く、布団が３つ並んでいた。

意識しだすともうダメで、

『わ、私ここで寝たいんだけどさ！』

なんて言って端っこの布団を指さす。

「ん、いいよ、海斗は？」

「どこでもいいよ～」

「じゃ、俺ここにする～」

元太さん、、？

げんが座ったのは私と反対側の端。

てことは…

「うぇい俺真ん中～」

隣に海斗？そんなの寝れるわけないじゃん！

でも当の海斗は意識してなさそうだし。

何も考えずに寝るか…。

「おやすみ～」

「『おやすみ』」

……寝れない。

暫くして、端っこからはｽｰｽｰ寝息が聞こえる。

チラッと横を見ると

『び、っくりした…』

「しー…元太起きる笑」

海斗も起きていて目が合った。

「寝れないの？」

あんたのせいだよ！なんて言葉は飲み込んで

『うん…笑』

「俺も。笑」

『…楽しかった、ありがとう』

「俺も」

先程と同じ返事が聞こえてきて

『聞いてんの？笑』

「ねー、ちょっとそっち詰めていい？」

そう言うと返事を待たずに私の布団に入ってくる海斗

『は？？？』

「なんか、寒いじゃん、」

『海斗、』

すき、どうしようもないくらい大好きなの

あなたは意識してもいないだろうけど

「ん？」

『なんでもない笑』

「なんだよ笑」

沈黙が続いた後

隣からも規則正しい寝息が聞こえてきて

『ずるいよ…』

私の呟きだけが虚しく残った

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