呟き 【文豪ストレイドッグス短編集】

知らない恐怖 ページ43

ゆっくりと目が冴える

真っ暗な景色、目の前にある誰かの足

ここはどこ...

？｢目が覚めたかい？｣

その声を聞き、一気に目が覚めた

さっきまでの恐怖をだんだんと思い出す

？｢私の名は小栗虫太郎...君をずっと見ていた｣

｢ここはどこ、早く出して｣

言葉を無視して立とうとした時、それを阻む重いなにか

鎖だ

それを見た瞬間、背筋が凍るような悪寒が走った

小｢逃げられないように鎖をつけさせてもらったよ。ちなみに、助けは来ない｣

｢...っ私は武装探偵社の職員よ。必ず誰かが見つけ出すわ！｣

小｢それは無いさ、だって、私の異能力は完全犯罪！！この異能力に勝てる者はいないのさ！｣

何も言えなかった、完全犯罪？そんなもの、あるわけ、ない、

そう信じたかった

初めてあった男に、どこかわからない所に閉じ込められて。鎖で繋がれて。

最悪、それ以外の表し方が、今の私の脳内では思いつかなかった

小｢美しい...私だけのAさん、これからずっと、ここで暮らしていこう｣

そう云い頬を撫でられる

その手つきに寒気がした、鎖で繋がれている以上、抵抗しても意味が無い、どうしたら、どうしたらいい

小｢君を傷つけたくはないんだ...｣

恍惚的な瞳で、私を見つめる

その言葉は、私に向けての警告なんだと直ぐに察した


虫太郎というその男の目には、私以外何もうつっていない。


あぁ、逃げられない

＿＿＿其の重い鉄の扉が、開くことはない。





知らない恐怖fin

涼宮夜月様、リクエストありがとうございました。

愛は、時にきついきつい束縛となるのです。

それが、幸せと感じるか、不幸せと感じるか

それは、私にはわかりません＿＿＿＿。

強がり 芥川龍之介→←知らない恐怖(ヤンデレ) 小栗虫太郎 (涼宮夜月様リクエスト)

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