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迷々 ※BADEND&グロ注意 ページ37

首領室に突然呼ばれた

理由はわかっている

任務で失敗してしまったからだ


最悪だ、何をされるかわからない、殺されるかもしれない、嫌だ、嫌だ、嫌だ

それでも私は、心を押し殺して首領室の扉をノックした

「失礼...します」

そう言い部屋に入る

しばらく無言の時間が過ぎる

何故か首領の隣には太宰幹部がいた

森「君...何をしたのかわかっているよね」

「はい...本当に申し訳ありませんでした」

そう言い深々と頭を下げる

私はもう、見せる顔なんてなかった

森「顔を上げ給え、君に渡したいものがある」

そう言われたため顔を上げると、首領に古びた銃を渡された

「これは...!」

この銃は、私のお父さんが持っていた銃だった

私のお父さんもポートマフィアに務めていて、私とは大違いのとても優秀な人だった

森「これは君のお父上の銃だ、まあ、それくらい馬鹿な君でもわかってるはずだ」

嘲笑うように言い放つ

その冷たい空気と視線は、いつでも私の心を鋭く刺すナイフのよう

そして、次に発した言葉で、私の思考は停止した

森「この君のお父上の銃で、自分の頭を撃ち抜け」

「え...」

首領の命令に、yes以外の言葉は通用しない

「わかり...ました」

このどす黒く救いようの無い世界に飽きてきたころだ、今死んだって、何も思わないし思われない

静かに、1人で、暗がりの中に

震える腕を持ち上げて、銃口を頭に向ける

そして、その3秒後に、雷鳴のような銃声が走った

視界が暗い、ふらふらとする足は、もう立ってはいられない

最後に、首領の笑った顔が見えた









森「太宰くん、彼女をホルマリンに漬けてくれ」

太「...はい」

森は、このためだけに隣には太宰を置いていた

そして森は、血を流しながら倒れている彼女をみて

「とても美しい」

と、恍惚的な目をして彼女の臓腑を撫でた

彼は、彼女に歪み切った愛情を注いだ









_______迷々fin

花になろう 太宰治→←迷々 森鴎外 黒の時代 ※BADEND&グロ注意



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アネモネ(プロフ) - 涼宮 夜月さん» 了解致しました (2018年5月21日 7時) (レス) id: c3d9258db0 (このIDを非表示/違反報告)
涼宮 夜月(プロフ) - リクエストよろしいですか?虫太郎さんのヤンデレを読んでみたいです……!虫太郎さんの一方的な片思いで、夢主は虫太郎さんの事は何も知らない他人という設定でお願いします! (2018年5月20日 22時) (レス) id: b7c330dcd6 (このIDを非表示/違反報告)
アネモネ(プロフ) - 夏姫さん» 了解致しました (2018年5月18日 7時) (レス) id: c3d9258db0 (このIDを非表示/違反報告)
夏姫 - 同じ織田作妹ネタで織田作がジイドと戦い主は愛する兄を失って心が壊れてしまうそんな主を連れてマフィアを抜ける太宰。太宰が織田作の代わりに主を愛する話お願いします。 (2018年5月17日 20時) (レス) id: d39e30b99f (このIDを非表示/違反報告)
アネモネ(プロフ) - 夏姫さん» 了解致しました (2018年4月22日 18時) (レス) id: c3d9258db0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:アネモネ | 作成日時:2017年12月29日 1時

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