呟き 【文豪ストレイドッグス短編集】

信者 (1部映画のネタバレを含みます) ページ23

フ｢…怖かったでしょう、もう大丈夫です、私がいるのですから｣

そう言い、フョードル様はベッドのそばまで来て、私の頭を撫でてくれた

『フョードル様…フョードル様…』

馬鹿の一つ覚えのように、名前だけを連呼する

貴方は、まるで麻薬のよう

貴方がいないと狂ってしまいそう

静かな夜に、そっと口付けを交わす

影と影が重なる

フ｢貴方は、私しか知らなくていいのです、世界なんて、人間なんて、貴方には私以外何もいらない｣

『私にはフョードル様がいればいい、フョードル様がいるなら何もいらない、貴方がなくなると言うなら、世界さえ滅ぼして見せましょう』

髪も、目も、爪も、魂さえ

貴方に捧げます、フョードル様

フ｢貴方のその狂気的な目、なんて美しい、貴方の全てが愛おしいです、貴方の何もかもを、私に見せてください｣

あぁ、勿論ですフョードル様

私だけなんて狡い

貴方も私に全てを見せて下さい

私を求めてください

互いを、互いの神に仕立てあげましょう？

優しい雨を降らして

その冷たい手で包み込んで

さぁ、依存し合いましょう



____________信者fin

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