男の子は苦手です。【桃】 (ページ47)

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大毅に連れられ、屋上へ。

『大毅、私もうやだ、』

赤「ん、」

『小瀧くんまで、流星に取られた、』

赤「 Aは小瀧が好きなん？」

『分かんないけど、』

小瀧くんが居たから、毎日学校に行くの楽しかったのに。

それも流星に取られたらもう学校に行く楽しみもなくなったし、行くのがもう辛いだけ。

流星が小瀧くんに何を言ったのかは知らないけど、変な嘘を言ったのは間違いない。

小瀧くんなら、私のこと信じてくれるのかなって信じた私がバカみたい。

『 ... 私もう小瀧くんと話せないのかな、』

さっきの冷たい目をした小瀧くんを思い出すと、怖くて、小瀧くんが小瀧くんじゃないようで。

赤「 A ？」

『大毅、小瀧くん怖い、』

だめだ、ちゃんと息が吸えない。

苦しい。

赤「 A ！？」

大毅が私の名前を呼ぶ声だけ聞こえて、目の前が真っ暗になった。