男の子は苦手です。【桃】 (ページ46)

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男女別れてやってる体育の時間が終わって、お昼休み。

小瀧くんの席を見たらカバンが掛かってた。

来てるのに、見てないなぁ、

なんて思いながら、大毅の教室へ向かおうとしたら、

信じられない光景が目に入った。

『小瀧くん、と流星 ... ？』

教室に入ってきたふたりは仲睦まじく笑い合いながら話をしてる。

『小瀧くん、なんで、』

桃「 ... なんでってなに。話しかけてこんとって、」

『いや、意味わかんない。私なんかしたなら謝るから、』

桃「なんかしたって、自覚ないん？男苦手って言うてたくせに流星にキスして、復縁迫ったくせに。そんな事すると思わんかったわ」

小瀧くんの隣でニヤニヤしてる流星を見て、すぐに分かった。これが流星の仕業なんだと。

赤「 A〜！！って、」

『流星は、そんなに私の周り掻き回して、最低なことして楽しい？何回私から大切なもの奪うの！』

思わず、頭にきて、教室の扉に流星を押し付ける。

青「 Aが、苦しんどる顔が好きやから。 Aの笑顔も、何もかも全部俺だけに向けたらええのに、他のやつに見せるからやろ？」

『意味わかんない！』

赤「 A ！！辞めとき」

『大毅、』

大毅に止められて初めて教室にいる生徒全員の注目を浴びていることに気づいた。