男の子は苦手です。【桃】 (ページ28)

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昔( 中学生の頃 ) 、流星は、学校内では人気者で、

私も好きだった。

ある日、流星が私を好きだって噂を聞いた。

ほんとなら嬉しいなって、そう思って、思い切って告白した。

『藤井くん、好きです .. ！付き合ってください .. 、！』

流星は、何も言わず、ちゅっ、とキスをしてくれた。

私は幸せで、流星と「両思い」だったんだって。

ずっと幸せだった。

なのに、

中学3年。

急に、友達が話してくれなくなった。

聞けば、【ビッチのヤリ.マンで、誰にでも股開いてる】【やって金稼いでる】

なんて、うその噂が流されてた。

このとき、頼れるのは流星しかいない、そう思った私は、流星の元へ行こうとした。

教室の前まで行って、ドアを開けようとしたら、話し声が聞こえて、

「あの噂流したん流星なんやろ？ (笑) 」

青「そうやで (笑) みんなあほみたいに信じるからおもろいわ (笑) 」

『あの噂、流星が流したの .. 、』

青「なんや、聞いてたん？」

『なんで、なんでそんなこと .. ！！』

青「なんで？ (笑) 別に俺、付き合うとも言うてないのに、勝手にまとわりついて来て、鬱陶しいねん。」

一気にどん底に落とされた感覚だった。

中学3年のその日から学校には行かず、高校へ進学。

あの事件から、男の子はどうも受け付けられなくて苦手になった。