男の子は苦手です。【桃】 (ページ6)

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バトン練習をしながら、小瀧くんに話しかけられる。

「 Aちゃん体育祭出たそうやなかったから、運動出来へんのか思ってたけど、出来るんやね」

『まぁ、それなりには。しんどいの苦手なだけで。』

「ふーん。中学んときなんか部活入ってた？」

『ソフトボール』

「えー！！めっちゃかっこええやん！」

何がかっこいいのか全然わかんないや。

やっぱこの人のテンションにはついていけないや。

遠くの方で練習してる大毅の姿が見えて、大毅も私に気づいて、ぶんぶんと手を振ってくる。

『ふふ、 (笑) 』

私も控えめに振り返すと遠くからでも見える大毅の笑顔。

ほんと馬鹿だなぁ。先生に怒られてるじゃん。

「・・・・」

早く終わってくれないかな。なんてぼーっと遠くを見つめた。