男の子は苦手です。【桃】 (ページ4)

今日:9 hit、昨日:17 hit、合計:161,050 hit

▽ 04 ページ4

地獄の時間が始まった。

何出る〜とか、言い合ってるみんなとは対照的に明らか乗り気じゃない私。

なんでそんなに体育祭楽しめるの？

前にいた緋月がぱっと振り向いて、

「何出んの？」

なんて投げかけてくる。

『なんにも出たくない。』

「 1人1種目は出なきゃだめなんだよ(笑) 」

『代わりに緋月走ってよ ... 、』

「やだよ(笑)運動出来るんでしょ？(笑) 」

やだなぁ ... 、緋月ったら分かってない。

『運動出来ても疲れるから嫌なの。』

「そんなドヤ顔で言っても説得力ない(笑) 」

なんてぎゃーぎゃー言い争ってたらいつの間にか全部埋まっちゃってた。

最悪だ。

『最悪。もうやだ。』

「休むとかなしだからね。」

黒板に書かれた私の名前は、リレーと書かれた種目のとこに居た。

しかも、あの苦手な小瀧くんの上に。