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・火曜日・


昨日編集君に渡した原稿は、OKが出て
連載だから続きをと思ったけれど
気づいたら、全然違う話を書いてしまっていて

あー集中力ねぇなあ

マンションにこもっていても、気が散るだけだから
今日はオープンから銭湯の番台に座ってよう
って思って昼頃には丸山くんにメールをして
16時半には家を出た。






カチャん


鍵を開けて中に入る
昨日の風呂掃除後に汚れていないかと、棚の中を確認。




「よし」



そんで番台に持ってきたパソコンを置く。
16時50分
うーん、いける


来る途中で買ったコンビニのおにぎりを一つ
1人で回しているから、持ち場は勿論離れられなくて
とりあえず腹ごしらえ。





55分。
オープンまで5分あるけど、別に開けちゃおう

そう思い、下駄箱付近にいくと



「あ、まだ5分前か…」


と声が聞こえた。








「神ちゃーん!」





ガラガラっと昔ながらの両開き扉を開けて
聞き覚えのある独り言に被せるように名前を呼んだ。



「しげ!」


「いつもより早いなあ」


「今日店、昼であがったんよ」



皆見て、幼なじみの神ちゃん。
神ちゃんは火曜日の常連さんなんよ



「そうやったん、待ってな暖簾出すから」


1度神ちゃんを中に招き、入口に暖簾を掛けた。



「火曜は相変わらず、お店も落ち着いてるん?」


「そうなんよ」



お店って言うのは、ペットショップ。
神ちゃんは髪色ころころ変わるのに
可愛らしくて、ほんまにワンコやにゃんこと戯れていると癒されるんやで。



「いちばんのーり」



うえーいって、番台の近くで万歳をする

ほら!見て!こゆとこ!はい!可愛いね!!!
ちっこいから余計に可愛らしいね!!!



…これは言ったら不機嫌なるの分かってるから
絶対に口に出して言わんけどね。





「あ、しげ、また…」

さっきまでニコニコしていたのに
今度はギラりと睨んでくる


「ぅえ?」


「またおにぎりだけにしたろ。夜中まで座っとるのに」


やっべ!バレた!


「ゴミ捨てとらんし。」



番台に置いてあるそれを指さし、俺に怒る。
急に出てくるオカン神ちゃん

「すんません」

「そうだと思った」


そう言い手渡されたのは、春雨スープ。

「腹の足しにせい。まだ人直ぐには来んやろ?」


そう、『紅寿』は混むピークは19時頃。
オープンすぐが混むことはほっとんどない。



「俺は一番風呂頂くから!大人ひとりで」

「はーい、423円です」


神ちゃんの背を見送り
有難く、春雨スープを頂いた。

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作者名:ターコイズ | 作成日時:2020年7月3日 11時

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