画 ページ20
桃side
「さてー、じゃあ今度こそ家行こか」
このひっそりと佇む個展に見入って、気づいたら15分経っていた。
小説の表紙だけでなく、教材や雑誌等にも取り上げられたりしているらしい。
凄いわ…
「はあい」
「そんな気に入ってくれたんなら、また来ればええねん」
そう言って貰えたから、個展を離れ店の入口まで戻っていく。
「安田くん、お邪魔しました」
「ほーい、あ、きみ！何君？」
「あ、俺ですか、望と申します」
「望くんね！覚えた！また来てなぁ」
何だか可愛らしい店主、安田さん？に大きく手を振られ見送られる。
「こっち行ったらすぐやで」
お店を出て左に曲がり徒歩3分。
本当にすぐやった…
「ここ？」
「そや。ここの1階が事務所兼作業場。
こっちから上がるで」
普通の玄関の様だけど、
その横に付いている階段を上ると、また1つ玄関。
「こっちが、俺ん家」
「え」
入ってええの…？
突然、プライベートな感じで少しドキリとしてしまった。
「どうぞー」
「お、お邪魔します」
玄関に靴を揃え中に入る。
かなり綺麗に片されていて、勝手に男の人のお部屋って少し散らかっていたりするのかと思ってしまっていた。
めっちゃ綺麗やん…
テレビの前に落ち着いたミルクカラーのソファが置かれている。
ベランダも付いていて、ベランダの外は建物などの遮るものがないから陽がめちゃくちゃ気持ちいい。
「そんな真剣に見ても面白いもんないで」
麦茶の入ったグラスを渡され、喉に流し込む。
「写真現像する為に連れて来といてあれなんやけど、現像するん下の作業場なんよ。
どないする？下くる？」
ここでゆっくりしとってもええで、と言ってくれたけど見てみたいから作業場に付いていくことにした。
「まってな、開けるわ」
ポッケから出したキーケースの中から、先程2階でさした鍵とは違う鍵を穴に入れ回した
「ほい、どーぞ」
崇裕さんが扉を抑えて、俺を先に入れてくれる。それに甘え入ると
沢山の器具と、カメラのレンズが並んでいて
手前には学校の応接室の様なテーブルと1人掛けのソファチェアが置いてあった。
「作業場はこの奥なんよ」
ひとつのドアで区切られた向こう側
入ると、素人が触れちゃいけないんだろうな、と一目で分かるようなもの達が。
パソコンも何台も並んでいて、用途で違うとか何とか…
「ちょっと時間もらっていい？」
「もちろん。待ってるね」
あまり光が入ったら駄目らしく、作業を見るか聞かれたが邪魔はしたくないからと断って、
応接用の椅子に座り暇を潰す事にした。
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ターコイズ(プロフ) - 蘰さん» 蘰様、ありがとうございます！また覗いてやってください、これからも宜しくお願いします (2020年7月3日 12時) (
レス) id: f5621defff (このIDを非表示/違反報告)
蘰(プロフ) - ご返信ありがとうございます。そうなんですね。ずっと拝読させていただいていてそういえば。。と思ったので思い違いでなくて良かったです。何時までもお待ちしていますので、ご自分のペースで無理なく執筆していただけたらと思います。 (2020年7月2日 23時) (レス) id: c3543fb139 (このIDを非表示/違反報告)
ターコイズ(プロフ) - 蘰さん» 蘰様、はじめまして。まだ出てきてないんです…。実はしげが1番のんびり出てくるので、気長に待ってて頂けたらと思います<(_ _)> (2020年7月2日 23時) (レス) id: f5621defff (このIDを非表示/違反報告)
蘰(プロフ) - はじめまして。見逃し出したら申し訳ないのですが、しげさんってもうでてきましたか？ (2020年7月2日 13時) (レス) id: c3543fb139 (このIDを非表示/違反報告)
ターコイズ(プロフ) - みずほさん» みずほ様、コメントありがとうございます！弟さん、高身長ですね！すごい！励みになります、ありがとうございます！また覗きに来てください(o^^o) (2020年5月22日 17時) (レス) id: dd19ecb6aa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ターコイズ | 作成日時：2020年5月15日 22時
