にじゅういち ページ22
目が覚めてから一体どれくらい朝の誰もいない街を走っただろうか
息をする度に肺がいたい
足が重い
長距離を走ったときに起こる独特の高揚感
頭に巡る最悪のシナリオ
これらが体に伸し掛る。
幸い周りに人がいないため変人扱いされないで済むわ
確かあの報告書の計画表によると2人を乗せた車が出るところかな
まずいなぁ、目から水が溢れてきた
そう考えながらも足を動かす
前から1台の黒塗りの車が走ってきた
黒い窓から私を見ていたのは見慣れた青い目
一瞬が長く感じられた
「待って!!!そこから降りて!!!」
自分では聞いたこともないくらいの大声
その直後だった。
爆発音が鳴り響く。目の前に写ったのは赤く炎上する車。血だらけで放り出されていた春千夜
絶望した。
ゆっくりと車の方へ向かう。目の前は涙でゆがんでいた。
「はるちゃ、ん、」
気づけば走り出していた
「春ちゃん、はるちゃん、ごめん、ごめんって」
ぼたぼたと春千夜の顔に私の涙が落ちる
「ごめんだから、春ちゃんしかいないから、お願い、、、死なないでよ」
春ちゃんがゆっくりと目を開けた
「…………勝手に殺、すんじゃ、ねぇよA」
春ちゃんが私の手をとった。
ちゃんとあたたかい。また水が目から出てきた。
「私、本当に春ちゃんしかいないから、お願い、ホントに居なくならないでよね」
そういうと春ちゃんが私にキスをした。
「テメェこそ俺を捨てんじゃねーぞ」
2人の間に笑いが生まれた。
「ねー、A。蘭ちゃんも怪我してんだけど。
それとイチャイチャすんなよヤク中野郎」
横でぽつんと横たわる血まみれの蘭ちゃんがあた。
やばい、全然気づかなかった
「あー、蘭ちゃん、、大丈夫?」
「うん。元気元気!でもねAちゃんが膝枕してくんないと死んじゃう」
え゛、流石に死なれたらこまる
だから行こうとすると春ちゃんが
「おい、俺を置いてくつもりかよ」
は??かわよ、デレだ。ツンデレ春ちゃんのデレの部分が出てる。
「黙れヤク中」
「テメェが黙れよブラコン野郎」
ダメだ、幸せだ、
しばらくするとマイキーたちが迎えに来た
結構でかいニュースになったみたいだけどまぁいいか。
幸せならおっけーだな
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うさ - くっっそ…大好きだぁぁぁぁ!! (3月31日 18時) (レス) @page24 id: 4170d6f2b7 (このIDを非表示/違反報告)
蘭奈莉逢瑠悲@カナリア:ルカ(プロフ) - 春ちゃん、結婚しようか((作者様ありがとおおおお (11月30日 5時) (レス) @page24 id: 4d14879615 (このIDを非表示/違反報告)
ピーナツこんばんは - コメントありがとうございます。好きと言ってもらえてとても嬉しいです。これからもご愛読よろしくお願いします。 (2021年11月12日 22時) (レス) id: e404eb8dd9 (このIDを非表示/違反報告)
紡(プロフ) - めちゃくちゃ好きです!!!!! (2021年11月9日 2時) (レス) @page16 id: b821776774 (このIDを非表示/違反報告)
ピーナツこんばんは - コメントありがとうございます。春千夜くんの笑顔は凶器ですよ。 (2021年11月1日 22時) (レス) id: e404eb8dd9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ピーナツこんばんは | 作成日時:2021年10月11日 21時