検索窓
今日:2 hit、昨日:8 hit、合計:70,709 hit

にじゅういち ページ22

目が覚めてから一体どれくらい朝の誰もいない街を走っただろうか

息をする度に肺がいたい

足が重い

長距離を走ったときに起こる独特の高揚感

頭に巡る最悪のシナリオ





これらが体に伸し掛る。

幸い周りに人がいないため変人扱いされないで済むわ




確かあの報告書の計画表によると2人を乗せた車が出るところかな


まずいなぁ、目から水が溢れてきた






そう考えながらも足を動かす




前から1台の黒塗りの車が走ってきた
黒い窓から私を見ていたのは見慣れた青い目


一瞬が長く感じられた




「待って!!!そこから降りて!!!」


自分では聞いたこともないくらいの大声



その直後だった。



爆発音が鳴り響く。目の前に写ったのは赤く炎上する車。血だらけで放り出されていた春千夜




絶望した。


ゆっくりと車の方へ向かう。目の前は涙でゆがんでいた。



「はるちゃ、ん、」




気づけば走り出していた





「春ちゃん、はるちゃん、ごめん、ごめんって」


ぼたぼたと春千夜の顔に私の涙が落ちる



「ごめんだから、春ちゃんしかいないから、お願い、、、死なないでよ」








春ちゃんがゆっくりと目を開けた



「…………勝手に殺、すんじゃ、ねぇよA」




春ちゃんが私の手をとった。
ちゃんとあたたかい。また水が目から出てきた。








「私、本当に春ちゃんしかいないから、お願い、ホントに居なくならないでよね」




そういうと春ちゃんが私にキスをした。





「テメェこそ俺を捨てんじゃねーぞ」





2人の間に笑いが生まれた。






「ねー、A。蘭ちゃんも怪我してんだけど。
それとイチャイチャすんなよヤク中野郎」


横でぽつんと横たわる血まみれの蘭ちゃんがあた。



やばい、全然気づかなかった


「あー、蘭ちゃん、、大丈夫?」

「うん。元気元気!でもねAちゃんが膝枕してくんないと死んじゃう」





え゛、流石に死なれたらこまる

だから行こうとすると春ちゃんが



「おい、俺を置いてくつもりかよ」



は??かわよ、デレだ。ツンデレ春ちゃんのデレの部分が出てる。







「黙れヤク中」

「テメェが黙れよブラコン野郎」





ダメだ、幸せだ、




しばらくするとマイキーたちが迎えに来た
結構でかいニュースになったみたいだけどまぁいいか。


幸せならおっけーだな

さいしゅうわ→←にじゅう



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (203 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
554人がお気に入り
設定タグ:梵天 , 三途春千夜 , 灰谷蘭
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

うさ - くっっそ…大好きだぁぁぁぁ!! (3月31日 18時) (レス) @page24 id: 4170d6f2b7 (このIDを非表示/違反報告)
蘭奈莉逢瑠悲@カナリア:ルカ(プロフ) - 春ちゃん、結婚しようか((作者様ありがとおおおお (11月30日 5時) (レス) @page24 id: 4d14879615 (このIDを非表示/違反報告)
ピーナツこんばんは - コメントありがとうございます。好きと言ってもらえてとても嬉しいです。これからもご愛読よろしくお願いします。 (2021年11月12日 22時) (レス) id: e404eb8dd9 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - めちゃくちゃ好きです!!!!! (2021年11月9日 2時) (レス) @page16 id: b821776774 (このIDを非表示/違反報告)
ピーナツこんばんは - コメントありがとうございます。春千夜くんの笑顔は凶器ですよ。 (2021年11月1日 22時) (レス) id: e404eb8dd9 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ピーナツこんばんは | 作成日時:2021年10月11日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。