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日向翔陽 ページ9

「Aー?起きてる?」


少し開いたドアからオレンジが覗いた。



「…ん、翔陽?」



布団から重怠い身体を起こしかけると
起きないように、と優しく諭された。



「調子どう?」




「うん、まあまあ。」




生理とは言いにくく、何となく言葉を濁すが
じっと見つめられ、何もかも見透かされるような感覚に陥る。





「…無理に言わなくてもいいから嘘はつかないで。

俺のこと頼って、甘えて。」








涙がこぼれた。

翔陽の顔が慌てた顔に変わる。







「…め、いわく、じゃ、ない…?」



訊ねると微笑みながら頬を撫でられた。



「!全然。むしろ嬉しいよ。

それだけAが俺のこと信じてくれてるってことでしょ?」



その優しい言葉に素直な気持ちが滑り落ちる。



「あの、ね…ぎゅってしてほしい、です…」



「うん。」


優しくて力強い腕に抱き寄せられた。





「A、顔上げて。」




彼の胸に埋めていた顔を向けると…









ちゅっ







「Aだけに特別の元気が出るおまじない。」

視界一杯にオレンジが広がって、唇に柔らかい感触。

「しょ、よ…?」

「Aはよく頑張りました!
だから今度はAが俺に甘える番!」









どれだけこの頼もしい腕に助けられただろう。



どれだけこの元気をくれる声に助けられただろう。



太陽のような貴方は何度も私を照らして救い出してくれた。



私も少しずつ、貴方に幸せをお返しできたらいいな。









【翔陽、いつもありがとう。】
【こちらこそ沢山ありがとう!】
【翔陽、大好き。】
【俺も!Aのこと大好き…愛してる!】

及川徹→←澤村大地



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イナゴの佃煮(プロフ) - 瑠璃葉さん» 瑠璃葉さんお久しぶりです!しんどくなったときの妄想をそのまま書き綴っていますのでそう言っていただけると嬉しいです!お互い辛い時は妄想で乗り切りましょ!! (2019年4月25日 17時) (レス) id: 0b6026706d (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃葉(プロフ) - この作品、すごく素敵だと思いました。なってるときに見ると余計にそう思います。素敵な作品をありがとうございます! (2019年4月5日 22時) (レス) id: 341178e5e0 (このIDを非表示/違反報告)
イナゴの佃煮(プロフ) - 里紗さん» すみません!!ご指摘ありがとうございます!!すぐに直します! (2018年6月10日 18時) (レス) id: 0b6026706d (このIDを非表示/違反報告)
里紗 - 夜久さんの名前は衛輔だとおもいます (2018年6月10日 12時) (レス) id: 3698aeb15e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:イナゴの佃煮 | 作成日時:2017年11月15日 20時

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