遅刻しそうな日曜日 ページ44
貴 「今日ありがと、たの、しかった」
照れくさそうにAがお礼を言うと虎石はAの頭を撫でた。
虎石 「こっちこそサンキュ♪」
貴 「やっぱチャラ男、じゃあまた月曜日ね」
Aは虎石と別れると自室へ戻りベッドに倒れ込んだ。
貴 「楽しかったけどどっと疲れたぁ、ちょっと、眠くなっちゃったや・・・」
Aはカフェで虎石と会話したことやケーキを食べたことなどを思い出すとシャワーも浴びず夕食も食べず眠りに着いてしまった。
貴 「んっ」
Aが目を冷ますと窓からはチュンチュンと小鳥のさえずりが聞こえてきた。
貴 「もう朝...?、そういえばシャワー浴びてないしお腹減った...」
重い体を上げてシャワーを浴びて出り二度寝しようとするとあることを思い出した。
貴 「そういえば今日申渡と出掛ける予定だった」
目覚まし時計を見ると時間は8時13分、待ち合わせ時間の二分前だった。
貴 「嘘、もうそんな時間!?。髪乾かしたから良いけどお腹空いた...」
Aは「急げっ」っと財布など鞄に入れて寮を出た。
貴 「申渡!...間に合った」
申渡 「そんなに急いでこなくても大丈夫ですよ、落ち着いてください」
申渡に言われて深呼吸をして落ち着いた。
申渡 「Aさんって香水つけるのですか?」
貴 「いや、私香水自体嫌いだからつけないよ、臭いし」
付け足すようにシャンプーの匂いかもしれないと言うと申渡は納得していた。
Aと申渡は寮から駅へ向かった。
貴 「私は定期あるけど申渡は切符?」
申渡 「私も定期がありますので」
Aと申渡は定期で改札を通った。
貴 「うっ(次の短編ドラマのポスター...)」
申渡 「時間ありますし向こうで座ってますか?」
目的地のホームに到着するとAが出演する短編ドラマのポスターに主人公と一緒に大きく写っていたため顔を渋くすると申渡は気を効かせて少し離れた場所に移動した。
貴 「(出掛けるために駅来るのは久し振りだなぁ)」
申渡 「Aさんは自分が写ってるポスターなど気にするのですか?」
貴 「え、ん〜、誰かといるときはちょっと照れくさい、慣れれば普通だけどね」
そんな話をしていると目的地までの電車が到着しAと申渡は電車に乗り込んだ。
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作者名:黒芹 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=huzisamaLOVE26
作成日時:2015年3月26日 23時