沢山の好きのただ一つを探して (ページ35)

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止めなかった理由ページ35

柊「話を聞く限り暴力も何より駄目ですが騒ぎを起こしたこと自体良い行為ではありませんね。

そしてA、貴方なら止められたはずでしょう、何故止めなかったのですか？」

チーム柊とチーム鳳は華桜館に呼び出され説教されていた。Aは主席の机の端に座りながら棒付きキャンディーを舐めていた。

星谷「い、いやAは関係な･･･((ガリッ･･･っ！」

貴「別に私が止めなくても大事にはなってなかったよ。天花寺は本気で申渡を絞めてたわけじゃないし、空閑と虎石は長い付き合いで相手がどうくるのか予想が付いて交わしていたわけだし

もしどちらかが本気だったら私だって止めてた、。それに・・・」

Aは棒付きキャンディーを噛み砕いて星谷の言い分を止めるとAは言い分を言った。

貴「それに今回の事が無駄な事だったら私だって止めたよ、けど今回の事には大きな意味があった」

柊「資料を元の場所に戻して机から降りて下さい。貴方は単に面白がってただけでしょう」

貴「ふっ、まあそれも一理あるね」

Aは横目で柊を見るとキャンディーの棒をゴミ箱に捨てて机から降りた。

貴「未来はちょっとしたことで変わるんだよ、翼はそんなに酷い人間じゃない」

柊「･･･では、処分は追って伝えます」

柊はそれだけ言い華桜館を出ていくといっきに緊張の空気が溶けた。

那雪「処分ってなんだろ」

空閑「吹っ掛けてきたのは向こうだ、気にするな」

空閑の言葉に少し気に食わなかったのか卯川はまた挑発した。Aは空気の悪い場所にはいたくなく一人先に華桜館を出ていた。

貴「あの空気本当に嫌い、やっぱり自然の風がいいよー、ねー猫ちゃん♪」

猫「「「にゃー」」」←

Aは華桜館出入り口階段に座っていると猫や雀(スズメ)が近寄ってきて猫はAにすり寄って雀は肩に乗っていた。

貴「ふっふふ、こんな時の為に猫と雀の餌を常備しているのだ、さあどうぞ～」

Aはキャットフードと穀類を別のお皿に分けてあげると猫と雀たちは頬張っていた。

貴「ふふっ、可愛い♪」

ガチャ

貴「大丈夫だよ、じゃあまたね」

Aはキャットフードの入ったタッパーと穀物の入った袋を鞄に入れると立ち上がった。

貴「行こう、お腹空いた」

A達は華桜館を去って食堂に向かった。

星谷「お腹空いたー・・・え、うわーーーっ！」

猫「「にゃーーっ！」」

華桜館入り口にいた猫に驚いた星谷だった。