私達の関係 ページ24
貴 「・・・ねぇ翼、帰って良いかな?」
柊 「入って下さい」
Aは空閑と別れると昨日のチーム柊に言ったことからレッスン室に入りずらくなっていた。
貴 「分かった・・・っ!」
ガチャ
戌峰 「A−−!」
ギュッ
Aがレッスン室の扉を開けると戌峰が凄いスピードで抱き着いてきたのを受け止めた。
貴 「兎に角離れようか、レッスン始めなきゃでしょ?」
戌峰 「!分かった!」
Aはニコッと笑うと戌峰から離れてドリンク作りに専念した。
貴 「はい、お疲れ様」
辰己 「ありがとう」
申渡 「有難う御座います」
辰己達とAには普通そうに見えたが少し壁がありAは心の隅で気まずさを感じていた。
Aはスポーツドリンクとタオルを配り終えると何時もの様に椅子に座って音楽を聞いてレッスンが終わるのを待っていた。
貴 「翼終わった?」
柊 「ええ」
貴 「じゃあ私は保健室へ行くね」
Aはスマホをカバンの中に仕舞うとレッスン室を出て保健室に直行した。
ガラッ
貴 「やっさんいっさん」
矢野先生/庵先生 「「やっさん/いっさん言うな」」
保健室に行くと中には矢野先生だけではなく矢野先生の弟である庵先生もいた。
矢野 「じゃあこれプリントな、なくなったら月餅に補充のプリント貰っとくからな」
貴 「うん」
矢野は慣れた様子でプリントを渡すとAも慣れた様子でプリントを受け取り矢野の向かいの席に座って筆箱を出すとプリントをやり始めた。
貴 「あー、分かんないよー、いっさん教えて〜」
庵 「ここか、ここは2を繰り上げて」
バンッ
戌峰 「A!、友達になろう!」
「「「・・・・」」」
急に叫んできた戌峰に保健室にいた三人はポカンとしていたがAは友達という単語としつこさに少し苛立っていた。
貴 「前も言ったよね?、友達にはならないし友達は要らないって」
庵先生 「口を挟む様で悪いんだけどAの友達の基準ってどの位?」
庵先生の問いにAは「ゴミクズ以下」っと答えた。
矢野 「お前の友達の基準低すぎだろ(汗)」
貴 「友達なんて作ったって利用されるだけ、裏切られるだけ・・・そんな思いするなら私は一人でいい」
虎石 「それ、寂しくないか?」
虎石にそう言われるとAは思わず振り返った。
貴 「寂しくなんかないよ」
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作者名:黒芹 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=huzisamaLOVE26
作成日時:2015年3月26日 23時