猫弐話 ページ4
―――――――ポツリ。
私の鼻―――――もとい猫の鼻に雨粒が落ちる。
―――――――雨？
段ボールの中で空を見上げる。
曇り空が一面に広がっていた。
雨の匂いもする。
土砂降りにならないといいけど・・・。
と、言う私の願いは無下にされた。
・
・
・
ザ――――
強めの雨が降り続く。
土砂降りだ…。
寒い。
寒くて仕方がない。
ガラガラピッシャーン！！
雷の轟が響く。
体が震える。
寒い。
寒いよ。
濡れた毛布に体を擦り付けるようにした。
だんだん意識が遠のいていく。
私、死ぬのかな――――――？
訳も分からず、猫になって
寒さに震えながら
たった
死んじゃうの？
い、やだ
そんなの、
厭に決まってる・・・。
私は最後の気力を振り絞って
「にゃー・・・(誰か・・・)」
と鳴いた。
尤も、こんな土砂降りの中、人が居るかは―――――――
「うわ・・・ずぶ濡れじゃないか。」
人の、声が聞こえる。
頭を撫でられる感触が在る。
「捨て猫だよね…。可哀想に。・・・家に来るかい？」
猫だから、返事はできないけど―――――
私は自分が静かに頷くのを感じた。
そのあとに、抱き上げられる感触を感じる。
薄れていく意識の中で、
安心する温かさを、噛み締めた―――――。
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あも(プロフ) - 雛烏さん» 返信遅れてゴメン…。有難う御座います！ (2016年10月18日 10時) (
レス) id: 4818e71010 (このIDを非表示/違反報告)
あも(プロフ) - 緋翠さん» 有難う御座います！ (2016年10月18日 10時) (レス) id: 4818e71010 (このIDを非表示/違反報告)
雛烏 - やっとみれたよー!!頑張ってください!! (2016年7月28日 12時) (レス) id: 336d109612 (このIDを非表示/違反報告)
緋翠 - 面白かったです (2016年7月17日 3時) (レス) id: e994cc83cd (このIDを非表示/違反報告)
konoha(プロフ) - あもさん» 参加して下さりありがとうございます!見に来ました〜!これからも更新頑張って下さい!応援しています! (2016年6月5日 17時) (レス) id: 48215daa06 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あも | 作者ホームページ：
作成日時：2016年5月23日 21時
