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花弁が十枚 ページ11

「広い・・・・」

「そうか?」

一体、中也さんは何をしている人なのだろう?
一千万を一晩で用意して、こんな広いマンションに住んでて・・・

「あれ、子供用のベッドがある・・・他にもたくさん・・・」

「あ?嗚呼、部下に色々訊いて揃えた。」

「何だか・・・申し訳ないです。何から何まで・・・」

「謝る必要ねぇだろ。何てったって、」

___俺は父親なんだろ?

そう云って、悪戯っぽくにやっと笑う。
つられて、私も笑顔になった。

「そうですね。」

「あ、荷物とか整理しねぇといけねぇよな。俺が代わる。」

中也さんに光里を渡す。少しぎこちないけど、ちゃんと抱っこ出来ていたから、大丈夫だろうと、私は荷物の整理に取りかかった。


◆◇◆

「中也さん、終わりました。中也さん・・・?」

・・・・寝てる。

座ったまま寝るなんて・・・。
光里は大丈夫かな?と見てみれば、

「・・・こっちも寝てる。」

二人とも寝てる。
光里も寝るとは思わなかった。
矢っ張り、赤ちゃんとはいえ、緊張はしていただろうから。

緊張が解けて寝たんだとしたら、中也さんの腕の中は余程落ち着くのだろう。

「二人とも、気持ち良さそうに寝てる・・・。」

ふふっと、笑いが溢れる。
そして、はたと気がついた。

あ、私、笑えてる。
こんなに楽しそうに、笑えてる。
最近は、そんなことも全然なかったのに。

「・・・中也さんのお陰かな。」

じぃっと見つめていると、だんだんと眠気が襲ってきて、私の意識は深く、落ちた。

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- すみませんコメ欄でパスワードをご教示されないという所を読んでいなくて不躾な質問をしてしまいました。申し訳ございません (2022年3月28日 18時) (レス) id: 9bee9bd17c (このIDを非表示/違反報告)
- 弱虫彼女の言行録【中原中也】のパスワードをお教えください! (2022年3月28日 17時) (レス) id: 9bee9bd17c (このIDを非表示/違反報告)
ミント - とても感動しました! (2020年8月17日 21時) (レス) id: ccb520a109 (このIDを非表示/違反報告)
ミント - とても感動しました! (2020年8月17日 21時) (レス) id: ccb520a109 (このIDを非表示/違反報告)
五月雨花火(プロフ) - あぁーもーこの作品す☆き☆これからも頑張って下さい!! (2018年8月19日 22時) (レス) id: c6a781ea39 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あも | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/huzisaki5  
作成日時:2018年5月22日 20時

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