相手に伝わらないと意味がない ページ14
A「福山さん!」
健一「Aちゃん!」
潤「いきなり呼んでごめんね。ちょっと話したいこともあって…。」
病室にはまだ鈴村さんがいた。
健一「俺、先帰るな。じゃぁ、潤くん、お大事に。」
潤「はい。駆け付けてくれてありがとうございます。」
私は早速聞いた。
A「あの…」
すると、福山さんから話してくれた。
潤「いや…実話はね。家出る前から頭が痛くなったんだけど、休めない仕事だったから行って。でも行ったら行ったで、結局はこんな結果になって…」
A「…。」
すると、福山さんの暗い表情が明るくなった。
潤「いや…参ったよ、これはwwまぁ、大丈夫しょ!!wwwwwwwww」
A「軽いですね。」
潤「まぁ、くだくだ考えていてもしょうがないし、すぐに切り替えないとやっていけないから。」
A「そうですねww私、福山さんが出ているラジオやDVDで見たり聞いたりして、福山さんって真面目でポジティブな人なんだなと思っていたんですけど、本当にそうなんだなと思って…」
潤「まぁね。あっそうそう、アフレコの話なんだけど…半年後になったから。」
福山さんが真剣な表情になった。
潤「僕のこともあるんだけど、君のこともあって…。」
A「私のこと?」
潤「音響監督が、もっと演技プランをちゃんとしてもっとセリフの練習しとけって…。それに、他にも色々とあるから、先延ばしするんだって。」
A「…。」
潤「自分はやったつもりでも、相手に伝わらないと意味がないからね。僕で良かったらなんでも相談して。」
A「はい、ありがとうございます。」
潤「あと、君のお兄さんのことなんだけど…」
A「はい、あれから帰ってきてないんです。」
潤「実話ね…」
小声で言ったその言葉に、
___涙が零れた。
福山さんは最後に笑顔を見せてくれた→←まるでカップルのような時間が始まった
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作者名:冬月雪 | 作成日時:2016年9月17日 8時