１話 ページ2
時刻は午前７時半。
もうすぐ、私の王子様がやって来る。
私がいる教室から隣の彼の教室までの廊下。
王子様はいつもここを７時４０分に通る。
この７時４０分は私にとってはボーナスタイム！！！！！
そして、午前７時４０分。
私の視界に王子様が入って来た。
このボーナスタイムは一分もないが、王子様のその姿を見るだけで私は一日生きてられるのだ！！！
空「おーい、妄想女ーーー」
A「ちょっと、その呼び方辞めてくれない？…せっかくのボーナスタイム逃すところだったじゃん！！！」
こいつは幼馴染の伊佐野 空。
空「いいじゃん、逃さなかったんだから。…っていうか、毎日してるそのストーカー行為辞めたら？」
A「ストーカー行為じゃないですぅーー。」
空「で、どうしたの？…なんかいいことでもあった？」
A「なんで？」
空「いつも塩対応なのに、絡んできたから。…なにかいいことでもあったのかなぁーって。」
A「聞きたい？」
空「うん。そんなにテンション高いの珍しいから。」
A「実は昨日の放課後…」
――――――――――――――――――――――――――
やばい。
もしも、次も赤点とったら…どうにかしないと。
私は成績表を見て思った。
そこで強風が吹き、手に持っていた成績表が後ろに飛んでいってしまった。
すると親切な人が持っていてくれた。
私は走ってその人のもとへ向かった。
すると、そこに立っていたのは王子こと種市 拓だった！！！！！
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作者名：冬月雪 | 作成日時：2017年8月23日 10時
