【歌い手】○○しないと出られない部屋【男主】

20.襲わないと出られない部屋(裏です)(翠×貴方) ページ34

Aside

目が覚めるとまたあの部屋にいた。

今回は誰が……って翠先輩！？

マジですか……これ大丈夫かな？

紙を見てみると、

『襲わないと出られません』

と書いてあった。

これ……僕が多分受けだよね。

はぁ……。

「ん……あ、A。」

「おはようございます、翠先輩。」

翠先輩、起きたらしい。

もう、諦めよう。

「へぇ……。Aどっちがいい？」

どっちがいい、って……選択権あるんですか！？

「どっちでもいいですよ。」

「だろうね！」

さらっと酷いこと言わなかった？

この元気な先輩が……。

「ま、受けしてくださいな！」

「彼女(男)もちが言う言葉ですかそれ……。」

半ば呆れながら僕は呟いた。

「うるさいなぁ。ほら、おいで。」

そう言って腕を広げる翠先輩。

……抱きつけということかな？

まぁ、いいか。

僕は翠先輩に抱きついた。

「そうそう！それで、どんなシチュエーションをお望み？」

シチュエーション？

「……正直に言って、なんでもいいです。」

ほんと、どうでもいい。

いや、すでにいろいろなシチュエーションを知ってるからだけど。

「voiceだけだったらいくらでもするけど。」

そりゃvoiceだけならそうでしょうよ。

「ま、いいや。目隠しあるらしいから、つけて？」

さらっとなにを言ってるんだこの元気な先輩。

翠先輩は僕から離れて目隠しを取りに行った。

「はい、つけるよ。」

問答無用じゃないですか。

うわ、真っ暗。

「先輩、どこですか？」

「ん？ここ。」

先輩が僕の手を掴む。

あぁ、そこか。

「それじゃ、しよっか。」

あ、翠先輩のスイッチが入る。

「Aってさ……もしかして変態？」

あ、のれということですね。

「い、いやー……多分違いますよ？」

「怪しい……。」

僕もしなきゃいけないのなにげに辛い。

「だってさ、目隠しで興奮してんじゃん。」

そう言ってどこからか翠先輩が囁く。

「ひっ！」

「ふはっ！耳、弱いのな。」

あ、これはほんとのこと。

首になにかが這うような感触がする。

「……っあ、なにしてるんですか！」

「なにしてるんですかって、舐めてるだけだけど？」

やばいー、やばいー。

「ひゃっ、くすぐったいです！」

「そう？俺には興奮してるようにしか見えないけど。」

翠先輩、やめてください。

僕のアレに触ろうとしないでください。

「自分でも、わかるだろ？」

それは彼女(男)にしてあげてください。

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