第拾肆話 ページ16
「それは、私がマサキを信頼しだしたってことなんじゃないか？ 私だってそんなに怖い人間じゃない。昔はもっと明るかったぞ。"あの人"がいた時はそれこそ……いや、なんでもない」
何か言いかけたが、
「ま、まあ友人になってくれたからな。いつまでも敵意をもっているわけにもいかんだろう」
また誤魔化された気もする。
「そっか。なるほどね」
彼女、Aはとても警戒心が強いのだろう。
――でもまだ、信頼度は低いってことか。
当たり前なのかもしれない。
"悪魔さん"と呼ばれて、
皆から恐がられて、
ずっとAは独りだった。
小さい頃の俺と同じ。
「ま、細かいことは気にするな。私は"悪魔さん"なのだから。なんでもありの、化け物なのだから。友人第一号として、これからよろしくたのむ」
右手を差し出される。
――いや、違うな。
俺以上に、寂しかったハズだ。
俺以上に、悲しかったハズだ。
居場所なんて何処にも無くて、
人だったはずなのに、
人であるはずなのに、
それすら否定されて、
苦しかっただろう。
辛かっただろう。
そして"それ"は、その思いは、今も続いているのだろう。
その瞳が、嬉しさだけに満ちることはないんだろう。
「ああ、よろしく」
俺は、差し出された手を掴む。
握手ってやつ？
その手は微かに震えていた。
俺が震えていたのか、Aが震えていたのか、それはわからなかった。
――そんな彼女に、
俺は何をしてあげられるだろう？
Aのたった１人の"友人"として。
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冬夕暮紗夜(プロフ) - 黒豹さん» いえいえww (2014年12月24日 22時) (
レス) id: f596d484e0 (このIDを非表示/違反報告)
黒豹(プロフ) - 冬夕暮紗夜さん» おうふ、それは失礼紗夜先生w (2014年12月24日 22時) (レス) id: 0de36cfb92 (このIDを非表示/違反報告)
冬夕暮紗夜(プロフ) - 黒豹さん» 私もしたーい！ あと私は紗夜ですよー (2014年12月24日 21時) (レス) id: f596d484e0 (このIDを非表示/違反報告)
黒豹(プロフ) - 冬夕暮紗夜さん» うふふwやばいウケるw沙夜と早くコラボしたーい！w (2014年12月24日 19時) (レス) id: 0de36cfb92 (このIDを非表示/違反報告)
冬夕暮紗夜(プロフ) - 黒豹さん» ありがとうございます(*´∇｀*) がんばります！ (2014年12月24日 13時) (レス) id: f596d484e0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：冬夕暮紗夜 | 作者ホームページ：
作成日時：2014年4月10日 22時
