珈琲の頂き方 ページ31
座って座って！と椅子を勧められたので、兄さんとともに椅子に座る。
転校生は顔も名前も覚えられているみたいだ。
んー？こんなに覚えてるものなのかな？よく分からないや←
『はい。こちらこそね。
…んで、この人疲れてるみたいだから、ベッド貸したげて？』
兄「出来れば、一番端っこの所に横になりたいんだけど…」
ぺ「はいはーい。それじゃあ、今準備するから珈琲でも飲んで待ってて〜！」
手際よく珈琲を出され、しんぺい神はそのまま準備をしに行く。
私は何気なく、しんぺい神から出されたコーヒーカップ、いや正確にはカップが乗ったソーサーに目を向ける。
＿私はおかしな点に気がつく。
私の目の前にあるソーサーには、ミルクや砂糖などはソーサーには乗っておらず、代わりというようにコーヒースプーンだけが置かれていた。
…ミルクや砂糖がないのに、どうしてコーヒースプーンだけがあるのか。
コーヒースプーンがあるのに、何故ミルクなどがないのか。
…少なくとも、私にとってはありがたいものなのだ。
珈琲というのは、温度で味の感じ方が違うもの。熱いと程よい苦味があるが、
必ず私は、一回普通に飲んでから、二回目でコーヒースプーンでほんの少しすくってから口にそっと含む。
コーヒースプーンは金属製で作られているので、珈琲の熱さが金属で冷やされて
そしてその後は、“素の状態のまま”珈琲を頂く。
この飲み方は、中々居ない。いや、いたとしても私とは違い、“その方法を味わった後”に必ずミルクや砂糖などといったものを入れるので、それならばやっぱりミルクなどがが付いているはず。
…私のこの飲み方は特殊だ。
…なのに、このように珈琲が置かれているか。
その直後、私は悟る。
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ＳＡＫＵＲＡ(プロフ) - クロさん» ありがとうございます！これからも精進していきますので、宜しくお願いします！！ (2019年9月1日 15時) (
レス) id: 5913c38cb0 (このIDを非表示/違反報告)
クロ - この小説面白くてとても好きです!更新頑張ってください! (2019年8月24日 0時) (レス) id: 742d7b4b1c (このIDを非表示/違反報告)
ＳＡＫＵＲＡ(プロフ) - 東雲さん» コメントありがとうございます！ そういったコメントは励みになるのでとてもうれしいです！ これからもよろしくお願いします！ (2019年8月16日 22時) (レス) id: 5913c38cb0 (このIDを非表示/違反報告)
東雲 - 前作の完璧と欠落から読んでいるのですが、繊細に書かれた文章がとても好きです。これからも楽しみにしています。 (2019年8月12日 1時) (レス) id: 8215f90de7 (このIDを非表示/違反報告)
ＳＡＫＵＲＡ(プロフ) - 歌い手総推し！さん» ありがとうございます！返信遅れて申し訳ありません！ (2019年7月27日 21時) (レス) id: 5913c38cb0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ＳＡＫＵＲＡ | 作成日時：2019年4月14日 10時
