今も昔も手をとって(JW 青)

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黄side

レッスンの朝、兄組で流星の家に行く。インターホンを押しても流星は出てこない。

「こいつ、あれだけ言うても来おへんつもりか？」

「それはあかん」

「だとしても話だけはしないと」

インターホンを鳴らし続けるとガタンっという大きな音。そのままゆっくり鍵が開く音がする。恐る恐る開くと玄関に流星がうずくまっていた。

「流星！！」

「ちょ！すごい汗や…顔色もめっちゃ悪いで？」

「一旦ソファーに休ませよ」

「……あ、かん…レッスン、いく」

「無理やって！全然力入ってへんやん」

「お腹痛いん？」

「あたま、もいたい」

「頭も！？」

「もうあかんよ！今日やすんだほうがええ！」



こんな流星見てもうたらレッスン行かせるわけにはいかない。俺らもレッスン休むって連絡して、流星の看病をすることにした。


だけどそのまま30分くらい様子見てたら、呼吸も落ち着いてきたし顔色も戻ってきた。

「流星大丈夫」

「……おん」

「だいぶ落ち着いたな」

「…いつもこうやねん」

「え？」

「休むこと決まると楽になるの」

流星から聞いたことの事情。これで何の異常もないって精神的なもんやろ……

「流星、レッスン行きたくない事情でもあるん？」

「ないねん」

「でもレッスンの時だけやろ？」

「おん……でもほんまに心当たりないねん」

「なぁ精神科に行けって言われたんやろ？行ってみたら？」

「…………なんの心当たりもないねん」

「流星……」

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